運転免許騒動記
免許取得への道 Part 10
2002年11月3日:試験場練習1回目

 井の中の蛙、とりあえず溜池にデビュー。


試験コース開放

 11月3日。またも夜間作業明けで練習に向かう。 今日の練習は今までとちょっとちがう。試験場のコースを使っての練習だ。
 運転免許試験場のコースは、平日にはもちろん試験で使うので一般車は入れないが、 試験の実施されない土日祝日には練習用に開放されている(ただし有料である)。 実際に試験の行われるコースで練習ができるのは、 心情的には(コースに特化した技術を身につけるということで)複雑ではあるが、 さっさと合格するためにはありがたい制度といえる。
 そして、二俣川自動車学校にはこれを利用した練習メニューがちゃんと用意されている。 今回はこれを利用することにしたが、車と指導者の調達ができる人なら、 それらを自前で調達すれば安上がりである。

 まずは学校に顔を出し、2時間分の教習料金を払い込む。 ふだん使っている校内のコースで練習すると4000円強のところ、試験場を使うと、 試験場の利用料込みで1時間7500円にはね上がる(ちなみに、 試験場の利用料は1時間3500円だから貸車料+指導料は実質4000円)。 10時間一括で払い込んだ料金がまだ残っているので、 差額だけ払えばいいかと思ったら、 そういうことはできないという(路上教習に充当することは可能)。 2時間ぶん予約したので15000円をその場で払うことになり、ちょっとあせった。 さいふの残金は1000円台に。
 さらに歩いて試験場へ行き、守衛さんのところで名前を告げてから中へ。 待っていた先生は、この前の土曜日、 最後に「これからは試験を意識した運転を…」と言っていた人だった。


試験場1時間目:広いことはいいことだ

 試験場1時間目。車に乗るとやはり少し違和感があったが、数十mで消えた。 車自体にはだいぶ慣れてきているようだ。
 これまで走っていたコースとはまるでちがう広大なコースで、 とまどうかと思ったら意外に走りやすい。 これまで片側2車線の交差点なんて曲がったことはなかったのだが、 行き先を決めておけばそれほど困ることもない。1車線の幅も十分にある。 「速度を出す課題」というのもあって、50km/hは出さないといけないのだが、 これだけ広ければ十分に可能である。 ただ、ゆるやかなカーブ(これも初めて)は意外に曲がりにくい。
 あと、「これだけ広かったらクランクやS字も広くしてくれれば…」という冗談、 これは半分実現されていた。 クランクやS字の入口はしばらく直線で、ここで態勢を立て直すことができるのだ。 ここで少し加減速すると「メリハリのある運転」になってよい、とのこと。
 せっかく試験場に来たので、実際の試験コースにしたがって走る。 基本動作に不安はないが、コースの先を読んでおかないと、 右に寄るか左に寄るかをまちがって先が続かなくなる。そういう意味で、 試験実施者が「コースを覚えろ」と公言することにも多少の理はあるのかなとは思った。 ただこれも、試験官が早めに行き先を教えてくれれば覚える必然性はないだろう。
 コースを走っていると、試験特有の「超模範演技」の何たるかが分かった。 たとえばカーブでの徐行だが、直角に近いカーブでは10km/h以下の走行を強いられる。 スピードに慣れてくると10km/h以下というのは眠ってしまいそうなほど遅く、 それがカーブを抜けるまで続くので大変だ。 公道でこんなふうに走っているやつは絶対いないだろうと思うが、 試験ではそれをやれってんだからしょうがない。
 各コースを2回ずつぐらい走ると時間になる。 1回の試験時間は10分程度ということか。意外に長いんだな。 たしか走行距離はおおむね2kmになるよう調整されていたと思うが。


試験場2時間目:もう十分?

 休憩のあと、試験場2時間目。やることはさっきと変わらない。 さすがに実際の試験コースを走っているだけあって、指摘も実に細かく、 これだけやって合格しなかったらダメだよな…と思う。 あと、実は明日も試験場で2時間練習することになっているのだが、 4時間も練習するのはちょっと多すぎたかもしれない。


本日の支出

教習料金(試験場2回分) ‥‥‥‥‥ 15000

Part 10 小計 15000
これまでの合計 148400


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最終更新: 2003年 5月31日
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