スカイメイトとは、若者を対象にした運賃割引サービスです。 対象は12歳以上22歳未満で、事前の予約はできませんが、 国内のほとんどの航空運賃が最大約50%引になります。
以前、
スカイメイト割引を利用するには「スカイメイト会員」になる必要があったのですが、
現在はその必要はありません。
2007年5月現在、ほとんどの航空会社では、
航空券購入時・搭乗時に「12歳以上22歳未満であることを示す公的書類」を呈示すればOKです。
公的書類としては、健康保険証、学生証などが一般的です。
また、全日空系列の場合には、公的書類に加えて「ANA
マイレージクラブカード」が必要です。
割引してやるから、全日空にマイルを貯める気のない人もカードを作れ、
ということのようです。
新規参入した航空会社の一部には、スカイメイトとは若干異なるものの、 22歳以上でも利用できる「学割」があります。以下で紹介します。
前述のとおり、スカイメイト割引運賃の割引率は最大約50%。
つまり、うまくすれば小児運賃とほぼ同じです。
JRの学割が運賃のみ20%引きですから、割引率自体は非常に高いといえます。
ただし、最近の航空運賃は普通運賃が異様に高く、
「当日飛び乗り」でない限りは何らかの割引運賃を利用することが前提となっているふしがあるので、
他の割引運賃、他の交通手段と比較検討するのが無難です。
たとえば ANA の場合、東京・大阪が12450円、東京・福岡が19300円、
東京・札幌が17800円(いずれも2007年6月1日搭乗分)など、
空席さえあれば格安で移動できます。
新規参入の各社もスカイメイト割引運賃を用意しています。
もともとの運賃が安いので割引率は50%には及びませんが、
それでも大手各社よりさらに安く移動できます。
たとえば北海道国際航空だと「DO学割」で東京・札幌が16400円、
スカイマークだと東京・福岡が14500円(東京・神戸線は設定なし)、
スカイネットアジア航空だと「スカイユース割引」で東京・熊本が17800円です(いずれも2007年6月1日搭乗分)。
スカイメイト割引運賃には大きな制限も伴います。すなわち、
「搭乗する便に当日空席がなくてはならない」というものです。
つまり事前に予約することはできません。
当日空港に行ってみて、空いていたら乗れるというきまりです。
ですから急ぎの用には向きませんし、
帰省ラッシュのピークなどに利用するのもあまり得策ではないでしょう。
へたをすると空港で夜を明かすことになります。
一時期(1990年代?)は「優先登録」と称する制度があり、 スカイメイト運賃でも事実上の予約をすることができました。 「満席時には乗れないことがあります」と案内する会社もありましたが、 少なくともキャンセル待ちよりは有利でしたし、 予約システム上にはたしかに予約が入っていました。
スカイメイトといえば「予約不可」が大原則ですが、 予約のできるものも一部の会社に存在します。
スカイメイトに似た割引が北海道国際航空の「DO学割」です。
こちらは当日まで予約が可能、予約変更も可能で、
運賃は東京・札幌間が16400円(2007年6月1日搭乗分)。
同社にはスカイメイト割引運賃がなく、この「DO学割」が代わりといえます。
ただ、「学割」という名のとおり、対象者はスカイメイトとは若干異なります。
すなわち年齢に関係なく、学生・生徒が対象なのです。
利用時には学生証もしくは在学証明書の呈示が必要です。
通常のスカイメイトでは対象外だった22歳以上の大学生、
専門学校生が利用できるいっぽう、
21歳以下でもすでに学校を卒業してしまった人は利用できません。
東京と九州を結ぶスカイネットアジア航空も、 スカイメイト割引と似て非なる「スカイユース割引」を導入しています。 「12歳以上22歳未満」+「学生」を対象としたもので、予約が可能です。
スカイメイトといえば、かつては小児運賃を除けば最も安かったものですが、
最近ではそうでもなくなっています。
前述のとおり、最近は普通運賃が高いため、
かりに普通運賃が半額になったとしても意外に高いのです。
今、一番安いのは、期間限定で売り出される「バーゲン型」の運賃でしょう。
いつでも利用できるわけではありませんが、前もって予定が決まっていて、
たまたまバーゲン期間に当たればもうけものです。
また、早朝・深夜など、人気のない時間帯の便に限定した割引もあり、
これもしばしば、スカイメイトより安くつきます。
たとえば東京→大阪なら朝一番の便が10000円を切っていて、
前日まで購入可能、予約もできるのにスカイメイトよりも安くなっています。
さらに、最近は事前購入割引も路線により安くなってきているので、
スカイメイトを利用する前に、その他の運賃も調べてみるといいでしょう。