ダイエーのレシート考

スーパーマーケット界の雄、ダイエー。レシートもおもしろい。

はじめに

 ダイエーのレシートはわりと特徴が多いんです。 最初に見たときにはけっこうとまどいました。
 ちなみに、私は向ヶ丘店を主に利用しますが、レジのメーカーは IBM のようです。 たまに甲子園店を利用すると、そちらも IBM なので、 おそらく全店舗が IBM で構成されたネットワークになっているのでしょう。

現時点では、全店舗が TEC 製で統一されたようです。


妙な記号

 さて、ダイエーのレシートの最大の特徴は、 商品名の前に何やら記号がついていることです。

256aレモンライム   単 39
      12点    468
245! ヤキトウフ      78

とまあこんな感じです。

 「レモンライム」については分かるんです。
 1缶39円のジュース、6本まとめて買うと1本38円になるというきまりで、 レシートの最後に

a) 6コ 228       12-

なる表示があります。
 何本買ったかは最後にならないと分からないので、 まず本数をカウントしつつ通常の単価で計算し、 最後に本数に応じた値引きで単価を下げる、 と…この過程がそのままレシートに現れているのでしょう。
 レシートっていうのは、その印刷と商品のカウントが同時進行だから、 こういうふうになるんでしょうね。


「夢の」レジ

 それで思い出したけど、いったん買った商品をすべて把握してから、 整形してレシートにしてくれるレジってないんでしょうか。
 特にそれを強く思うのは、まとめ買いのとき。 同じ商品を2個以上買っているのに、「かけ算」機能を使わないで、 個数分のバーコードを読みとらせる店員さんがたまにいて、 そういうときのレシートの印刷結果がどうにも気にくわないんです。 もし印刷を一括して行う方式にすれば、 そういうときにもちゃんとまとめ買い扱いにできるはずです。 そうなるといいな、って小さいころから思ってるんですが。
 あと、まちがって打ったときの訂正もきれいにできますよね。
 やはり、この方式のネックはレシートの印刷時間でしょうか。

 後に、ある先輩から「西友にはそういうレジがあるぞ」 というご指摘をいただきました。 自身も西武百貨店郡山店の食料品売場で確認しました。
 また POS の開発に携わる読者の方から、 「自社で開発しているのはそういうふうになっている」 とのお話も聞かせていただきました。 印刷時間の短縮のため、レシートを感熱紙にしたところが勝因のようです。


再び、記号について

 閑話休題、分からないのが「ヤキトウフ」の「!」。 特に変わったことはしていないのですが。 もしかすると特売だよ、ってことでしょうか。
 もっと商品の数が多いと、この他「.」やら何やら、いろいろ記号が登場して、 それはそれはにぎやかなレシートになります。が、今回の「ヤキトウフ」のように、 その記号が何を意味するのか分からないのが多いんです。

 ダイエーのレシートのその他の特徴としては、 なぜか「合計金額」より「おつり」のほうが大きく印字されるというのがあります。 たしかに、レシートを見てまず確認するのはおつりかもしれませんが。


でかいぞ、ダイエー!

 1997年1月19日、ダイエー向ヶ丘店に出かけたところ、 非常に長いレシートを拾いました。その長さ36cm。ただものではありません。
 家に持ち帰って詳細に分析してみると(何やってんだか)、その内訳は

となっていました。

分析

 まず驚くのはヘッダの長さです。8cmもあるのか、とびっくり。 ところが他店とくらべてみると、近くのスーパーでは7cm、 ローソン(新型レジ)では6cm…と、比較するとそれほど長くはないのです。 意外にヘッダが場所を食っているのだなぁ、と再確認。
 次の品目部分。これは商品の数が多いのでこんなものでしょう。 他店より若干文字は大きく、行間も広いようですが、 それほど顕著ではありません。
 次からは、クレジットカードでの精算のため、 ふつうよりかなり多く場所を使っているようです。 同じ日の私のレシートでは、小計以下の長さは5cm強となっていますから、 通常の2倍以上を費やしています。

 と、分析していく過程で気付いたのですが、長さという点では、 いつも私が扱っているレシートもそれなりに長いのです。 たとえば、同じ日に私が受け取ったレシートは18cm。 たいして買い物をしていないのに(商品9点)半分の長さがあります。

結論

 どうも、一目見て「何じゃこれは!」という圧倒的な印象を受けたのは、 ダイエーのレシートの太さにあるようです。 幅5.75cm、これより太いレシートは探せばいくらでもありますが、 近くのスーパーの3.75cmと比較すると圧倒的な太さ。 「太くて長い」ので存在感があったのでしょう。



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最終更新: 1997年10月13日
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