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jornada 710 導入…か?

Summary

 前からほしいと思っていた「PDA っぽいもの」だが、考えたすえ「買うなら jornada 710」という結論が出た。というわけで、ほんとに買う前の下調べ。


サブノートユーザのサブマシン

 ここ数年来、私がメインで使っているPCは、 一般に「サブノート」と呼ばれるクラスの小型ノートPCである。 当初は「デスクトップ機でやっていることを出先でも」と思って買ったのだが、 持ち歩くので傷むのも早く、ノートばかりを何台か買い替えていくうちに、 デスクトップとの性能差が顕著になり、 今さらデスクトップを使えない状態になってしまった。 しかも、最近は会社員なので会社にばかりいて、家にあまりいない。:-P

 いくら小さめのマシンを選んで買っているとはいえ、 ノートPCはやはり重くて大きいし、 どこでも気軽に開けるところまでは至っていない。 それでも私はどこにでもノートPCを持っていっているほうだと思うが、 さらにどこにでも持っていける、 そしてどこででも使えるサブマシンがほしいと思った。 休みの日、となりの駅まで出かけて外食して店を出て、さて家に帰るか、 といったときに、立ったまま楽に時刻表が見られるような。


サブマシンに望むもの

 小さければいい、というなら、今はやりの PDA がある。いや、別に今はやりというわけでもないか。 「電子手帳」という名前でずいぶん昔からあるな。実際、私も PA-9700(DB-ZIII)というのを使っていた時期がある。
 しかし、外出先で少し時間ができたとき、何をするかといえば、 やはり文章を書くことなのだ、私の場合。 電子手帳を買ったのも実はそれが主目的だったのだが、 とてもじゃないけど毎日日記を書く気にはなれなかった。 やはりまともなキーボードがないとダメなのだ。 この条件でだいぶ候補が絞られる。

 あとは軽さとバッテリのもちだろう。 今や、ノートPCでも1kgを切る製品が(再度)出始めているので、 500gぐらいでないとインパクトがない。 バッテリにしても、ノートPCでないものをわざわざ買うからには乾電池駆動が理想、 そうでないとしてもノートPCの倍ぐらいはバッテリがもってほしい。


そして jornada 710

 という条件で考えたところ、ぱっと思いついたのが知人の使っていた jornada。調べてみると、カタログモデルとしては720と710があって、 710は廉価版ながら削られた機能がクリティカルでないのでお買い得。 というわけで、jornada 710 の仕様をちょっと抜粋。

オペレーティングシステム
Microsoft Windows Powered Handheld PC 2000 日本語版
(なんつー長さだ、この名前)
CPU
Intel StrongARM SA1110プロセッサ(206MHz)
(なんだこの CPU、聞いたことねーぞ)
メモリ
内蔵 RAM 32MB
(OSなんかは本体内蔵だから、これでいいのか)
画面表示
6.5インチカラー STN 液晶(バックライト付き)640×240ドット
(これが TFT なら迷うことなく買った?)
入力方式
日本語キーボード(キーピッチ13.2mm/キーストローク1.5mm)/タッチパネル
(さっき、自分の指の太さを測ったら13mmぐらいだった気が…)
インタフェース
シリアルポート(RS-232C)/IrDA1.0 準拠赤外線ポート(115kbps)
(シリアルがあれば何とかなるでしょう)
カードスロット
コンパクトフラッシュ TYPE-I カードスロット×1
PCMCIA2.1 仕様準拠 TYPE-II PCカードスロット×1
スマートカード・リーダースロット×1
(CFとPCカード、両方あるのは便利)
使用電源
内蔵リチウム・イオン充電池/ACアダプタ
(乾電池駆動はしないのかー(T_T)
外形寸法
189×95×34mm
(幅は3分の2、奥行き半分、厚さは同じ→体積は3分の1!)
重量
510g(標準バッテリー含む)
(重さも3分の1!)
音声入出力
内蔵マイクロフォン/内蔵モノラルスピーカ/ステレオ・イヤホンジャック
(MDプレーヤもいらない?)

必要なソフトはそろうか?

 あと、心配なのはソフトだ。StrongARM はそれほどメジャーな CPU ではないようで、せっかく Windows CE 向けのソフトウェアがあっても、StrongARM 向けの実行ファイルは用意されていないこともあるという。
 ただ、jornada 700 シリーズ自身が火付け役になってくれたようで、 最近ではいろいろなものが StrongARM でも動くようになっているようだ。 とりあえず、必要だろうなと思ったものの中で見つかったものを以下に列挙。

エディタ・MUA
Pocket WZ Editor(ビレッジセンター、6800円+税)
98DOS 時代からの流れで、やっぱりエディタはこれかなと。MUA もついてくるので好都合。
Ctrl と Caps の入れ替え
Keyboard Remapper for WindowsCE Jornada720 日本語版専用
本家 Keyboard Remapper の不具合修正版。Jornada720 専用というあたりがハマってる。
Telnet・SSH クライアント
24term
PortForwarder
試していないので何ともいえないけど、たぶん組み合わせると SSH できるはず。 苦労したい人(?)にはドイツ方面のリソースを紹介。
タブブラウザ
ftxBrowser
最近 Windows98 でもタブブラウザを愛用してるので。
ソフトウェア開発環境
eMbedded Visual Tools 3.0
送料・メディア代の実費(1785円)のみで手に入る、 マイクロソフト純正の開発環境。たまにはこういうこともするのね。
JR運賃計算
現在のところ候補なし
MARS for MS-DOS の作者に問い合わせたら、偶然、彼も jornada 710 の導入を考えているらしいので、MARS for WindowsCE の開発に期待しておこう。:-)


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最終更新: 2002年 5月 1日
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