いつになく眠い夜間作業明け。体調が悪いときに試験を受けるとどうなるか。
11月29日、2度目の仮免技能試験の日だ。 例によって夜間作業明けだが、今日はいつにもまして寝起きが悪く、 試験を放棄しようかと思ったほどだ。 が、ここでパスすると歯止めがきかなさそうなので、意地で出かける。
試験場に行き、受付を済ませる。
今日は2度目の試験なので、受験料3300円をまた支払わねばならない。
貸車料1100円も必要で、合計4400円は教習1時間分に匹敵する。
受付時にコースが判明するのだが、今日は2コースだった。
2コースといえば3種類のうちで一番難しいといわれるもので、
やれやれ、という気になる。
順番は4番目だったかで、寒い中でしばらく順番を待ってから、 3番目の人の受験風景を後部座席から見る。 前回は早々に試験中止になって得るもののない添乗だったが、 今日の人はなかなか慎重で、チェックポイントも心得ているようす。 さて、どこを減点されるのかな、という運転だった。 しかし、ふと試験官を見るとしっかりコース図にチェックを入れており、 これでもいろいろ指摘事項があるようだ。 「メリハリのない運転だ」という気はしたが、 いったんそう思うと全般に採点が辛口になるということか。
次、私の番だ。さすがに最近は「ひさびさで運転したときのショック症状」はなく、
すんなりスタートできた。1・3コースとはちがって、最初の信号をいきなり右折、
試験場の外周を反時計回りに進んでいく。
速度計をにらみながら、駐車場の下の40km/h区間をきっちり40km/hで走る。
2コースの場合「課題速度50km/h」というのがなく、
かわりにここで「課題速度40km/h」と言われる。
ここを抜けると徐行区間に入るので、大サービスでのろのろ運転をし、踏切へ。
2コースの隠れた難関が踏切を出た直後で、
右折のあとすぐに左折するので、右折時に十分左に寄らないといけない。
それを意識して運転しても、
左折するまでに車体を完全にまっすぐにするのはかなり困難という、
そのぐらい短い間に連続して曲がる場所である。
それは重々承知していたのだが、
あまりぎりぎりに寄せすぎると脱輪の危険性もあるので、
結局はあまり左に寄れなかった。
次はクランクだが、これがかなりの失敗。
第1角でハンドルを早く切りすぎて、後輪が縁石を擦っていた。
脱輪にはならないのでそのまま通過し、十分用心して本線に戻ったが、
なんだか先行きが不安になってくる。
残りの課題である坂道、S字は難なくクリアし、発着場に戻って講評。
やはり第一声は「後輪を擦っちゃいけないよ」。そりゃそうだ。
で、あとは「教習所は通ってるの? もっと左に寄らなきゃ」だそうで。
教習所に通っている・いないで結果が変わるのかどうか、
とっさに判断できなかったので正直に
YES と答えておいたが、何やら不気味である。
と、具体的に悪い点を指摘されたので、こりゃ今回もダメかな、
という気分でコースをあとにした。
発表は16時を過ぎるだろうというので、窓口前のベンチでひたすら寝ていた。
何せ眠いのだ。寝転がるわけでもないのに実によく眠れた。
長い「ふて寝」から覚めたのが16時前。
種目によってはすでに発表が始まっていたが、仮免はなかなか呼ばれない。
ダメならダメでさっさとやってくれ、といらいらしながら待つ。
寝たとはいえ、やはり疲れていることに変わりはない。
そのうち16時半を回り、証紙を売る窓口もそろそろ閉まるという。
疲れといらいらが最高潮に達したころ、
突如、私ともう一人が明示的に名前を呼ばれた。
もしや…と思って行ってみると、合格、だそうである。
今日の試験では2人だけというのが意外だが、ともかく期せずして合格してしまった。
この前は自身満々で落ちたので、
試験の結果とはまったく分からないものだと思いつつ、
閉まりかけの窓口でさっそく1200円の証紙を買ってくる私だった。
10分後、私は仮免許を手にしていた。
ふつうの運転免許証とは似ても似つかぬ体裁のものだが、
これでいちおう、公道での練習が可能となった。
教習所以外での練習もやりやすくなったわけで、
これ以後は練習費用の節約を心がけていこうと思う。
受験料(普通仮免許) | ‥‥‥‥‥ | 3300 |
貸車券 | ‥‥‥‥‥ | 1100 |
仮免許交付手数料 | ‥‥‥‥‥ | 1200 |
Part 13 小計 | 5600 | |
これまでの合計 | 172000 |