運転免許騒動記
免許取得への道 Part 19
2002年12月20日:いよいよ開始、本免許試験

 ついに本免許試験が始まった。といってもまずは学科試験だから楽勝だけど。


延び延び

 12月20日。 まさに年の瀬の今日、ようやく本免許の学科試験を受けることになった。
 本来は11日に受けようと思ったのだが、 この日は夜に飲み会が予定されていたので体力的にややつらく、 勉強も間に合わないのでパスしたら、 結果的には夜間作業が延びて受験どころではない騒ぎだった。 そのあとの平日休み(といっても夜間作業明け)は18日だったのだが、 これも勉強が間に合わない(というより、なかなかやる気にならない)のでパス。 これを逃がすと今年度中の受験はやばいぞ、という20日にようやく受けられた。 ま、11日に受けても技能試験は来年になる公算が大きかったので、いいのだ。
 試験に先立って少しは勉強しようか、と問題集を開くと、 「限られた条文からいかにひねくれた問題を作るか」という点において、 そのレベルはやはり仮免以上であり、模擬試験を4回やったところ、 気を抜くと90点を下回ることが2度あったほど。 道路交通法を暗記したわけでもないし、仮免よりはまじめにやらなければ。


試験はあっさり

 8時ごろ帰宅して仮眠をとり、12時に起床。 強烈に眠いが、さすがに今日を逃がすとまずいので起きた。
 試験の受付は13時から13時半まで。 仮免のときは初めてだったので13時前に試験場に到着したが、 今日は申し込みに必要な用紙がすでに手元にあるので時間が読め、 13時過ぎに着くように家を出た。結果的にはそれで十分。
 13時半を回ったところで前と同じ教室に通され、つまらん説明を延々聞く。 センター試験世代の人間には8割以上が不要な説明だが、 おっさん世代にはくどい説明が必要なようで、 何のことはないはずの受験番号・生年月日のマークにてこずる人もいる。 私のすぐ後ろの人は特にひどく、2回も手を挙げて質問していた。 どうも生年月日のマークをうまくできていないらしいのだが、 試験官曰く「ほら、ここ昭和14年ってマークしなきゃ」。 平成のまちがいではない。昭和14年である。 その歳で免許(着席位置からして普通一種)を取ろうという意欲は買うが、 社会秩序を守るという観点からはどうなんだろ。 退場時に見たらどう見ても昭和14年って顔じゃなかったので、 昭和24年と聞きまちがえたのかもしれないが。 単に取り消しを食らっただけかもしれないし。
 14時過ぎ、ようやく試験開始。ざーっと解く。 15分ぐらいで解き終わったのだが、 仮免許(試験時間30分)が終わらないと途中退出はできないので、 余った時間で怪しい問題を覚えておく。
 30分経ったところで即座に退場、サイゼリヤでミラノ風ドリアを朝食(!)とする。 あぁ疲れた。


今日の難問(?)

 さて、今回迷った問題は以下のとおり。

  1. 車には念のため救急用品を備え付けたほうがよい。
  2. 二輪車には、積載装置の幅+30cm以上のものを積んではならない。
  3. 黄色の実線の入った縁石は駐車禁止を示す。
  4. 踏切通過時に対向車が来たら、 凹凸により対向車がこちら側に寄ってくるかもしれないので、 落輪しないように注意しながらできるだけ対向車との間隔を開ける。

 まず 1. だが、こんな問題が第1問になっていると思わず手が止まってしまう。 備えつけておいて損はなさそうだが、 しかし「備え付けましょう」なんて文章を読んだ覚えはない。 それに、万が一交通事故を起こしたときに救急箱程度で役立つことってあるだろうか?  ガーゼぐらいは意味ある? 分からないので○にしてきた。
 次、2.。規定は「積載装置からのはみ出しは左右15cmが限度」という表現である。 したがって、30cmを超えてはみ出せば確実にこの規定に反するのだが、 へりくつをこねれば「幅+20cmのものでも偏って積載すれば規定に反する、 だから×」ともいえる。正直に○にしてきたが、よかったのだろうか。
 それから 3.。 これは、多くの人がさんざん指摘している「論理的に疑問が残る」類の問題だ。 黄色の実線の入った縁石は「駐停車禁止」を示すものであり、 「駐車禁止」を示すものではない。 が、駐停車禁止の場所では当然に駐車が禁止されており、 その意味で駐車禁止という意図を示しているといっても誤りではないだろう。 私はパターンを知っているので×と答えてきたが。
 最後に 4.。これも微妙だ。 教則には「落輪しないように少し中央寄りを走りましょう」という記述がある。 「できるだけ対向車との間隔を開ける」という行為はこれに反するが、 しかし「落輪しないように注意しながら」という一節が入っているので、 落輪に関してはチャラになっているとも考えられる。 試験では○にしてきて、あとで「やっぱあれは×だったな」と思ったのだが、 実は合格発表後に正解が判明した。


結果と今後

 15時40分までサイゼリヤで粘って、急ぎ足で試験場に戻る。 ほどなく合格発表が始まった。前述のように疑問点もいくつかあったし、 ちょっと緊張しながら待っていると、自分の番号が表示された。 すると、とたんに「合格して当然だよなぁ」という気になるから不思議なものだ。
 ともかく書類を受け取る。気になる試験の点数は…99点!  最後の5問(イラスト問題)は全問正解ということになる。 前述の「踏切でどっちに寄るか」という問題はイラスト問題だったので、 ○で正解だったようだ。
 で、次に指定日を見ると1月8日とある。げ、意外に早いな。 予定どおり11日に受けていれば年内に受験できたか?  まぁ、実家で練習を積んでから受けたいので結果的にはこれでいいが。 8日は都合が悪いし、その後、平日休みとなると17日まで飛んでしまうので、 1月17日の午前を指定。しかし年末には駆け込み受験が多いらしく、 その技能試験が1月初旬に集中するというから、 もし落ちるとえらく後回しにされそうで恐い。
 ともかく、期待どおりの成果を得て相鉄で帰宅したが、 その数日後、勤務の予定が変わり、 1月17日の午前に受験することはどうやっても不可能になってしまったのだった。 がっくし。試験日の再指定を受けると1月17日のさらに2週間ぐらい後になるから、 キャンセル待ちしかないか。


本日の支出

相鉄 ‥‥‥‥‥ 190
受験料(普通免許) ‥‥‥‥‥ 2400

Part 19 小計 2590
これまでの合計 185140


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最終更新: 2003年 7月27日
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