免許取得までの記録を読んだ人の感想で多かったのが「意外に高い」というもの。
逆に「やっぱり安いんですね」と言う人もいたが、
これは私の苦労に対するねぎらいの意味もこめられていると思われるし、
自分自身、意外に高くついたと思っている。
そこで、なぜ高くついたのかを分析し、
(もしいれば)後に続く人のために、より安い取得方法を考えてみる。
今回、免許取得に要した費用は「免許取得への道 Part 29」において報告したとおり計229120円だったが、 この費用を大ざっぱに分類してみると以下のようになる。 分類しがたい費用もあるが、便宜的にどこかに分類することにした。
技能が十分 でも必要 |
ヘタなので 余分に必要 |
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試験・講習などの費用 | 25050 | 18000 | |
教習費用 | 二俣川自動車学校 | 0 | 165100 |
運転免許試験場 コース使用料 |
0 | 7000 | |
本山交通公園 | 0 | 4200 | |
その他(主に交通費) | 2650 | 7120 |
まず、運転技能も知識も十分であれば、
25000円程度で免許が取得できるという点は理解しておいてほしい。
神奈川県の場合、学科試験と技能試験を同一日に受けることはできないので、
仮免学科、仮免技能、本免学科、本免技能、
免許交付とつごう5回、試験場に出向くことになる(あと、
指定校に出向いての取得時講習が最低1日ある)。
残りの約20万円については、各人の運転技能に応じてかかった、
いってみればオプショナルな費用である。
初めて免許をとる人がこの費用をゼロにするのは実際上かなり難しいだろうが、
今回かかった費用のほとんどを占めるこの部分をいかに削るかが、
運転免許を安く取得するカギになることは言うまでもない。
最も難しい問題は、仮免許を取得するまでの練習場所を確保することだろう。
仮免許を取るまでは、いくら指導者が同乗しても公道上での練習はできないから、
車の練習ができそうな練習場や空き地を見つける必要がある。
指導者抜きで、場所だけを貸してくれるような施設があれば理想的だが、
自動車の練習を念頭においた練習場となると、
たいていはそこそこの利用料金をとられる。
ほかに練習場所がまったくなければ話は別だが、そうでなければ、
こういう施設を利用するのは仮免許取得のめどがある程度立ったころにすべきだろう。
あとは「立場上、自分が利用できる空き地」をいかに見つけるかにかかっている。
たとえば、
親の勤務している工場では操業の止まる土日に広い駐車場が空っぽになる、
なんていう事情がないか、少しアンテナを高くして調べてみるといいかも。
私の場合、こういう「幸運な事情」がなく、
練習のめんどうを何十時間も見てくれそうな人もいなかったので「非指定校」に通うことにしたわけだが、
指定校と比較して、1時間あたりの単価がそれほど安いわけではない。
練習の前には本を読んで「技能の要点」を予習するなど、
少しでも時間数を減らす努力は必須だ。
二俣川の運転免許試験場では土日に「コース開放」を行っていて、
実際に試験を行うコースで練習ができる、というのは前に書いたとおりだ。
が、コースの使用料は1時間3500円とかなり高い。
安心感を得るために何度も通うのは得策ではない。
実は今回、最も失敗したなと思っているのがこの点。
仮免許の技能試験を受ける前に、
実に4時間もこのコース開放を利用してしまったのだ。
「指導者+コース利用」というメニューを二俣川自動車学校を通して利用したため、
上記の費用分類では「教習費用」の中に埋没しているが、
指導者とコース利用料を合わせ、4時間で実に30000円も費やしてしまった。
多めに見積もっても半分の2時間でよかったなと思っている。
なお、費用分類の表にあるコース使用料「7000円」は、
本免許の技能試験前に方向変換の練習(指導者は自分で準備)を行った際のもの。
この7000円に関してはそこそこ納得している。