この文書は本来、世の中の現状について解説するために公開しているものであり、
常に現状に追随することが期待されます。
しかし実際には、最後の更新(ページ末尾に記載)から相当な年月が経過しており、
記載内容は現状に追随していません。
また、この文書を今後更新する予定はありません。
したがって、この文書は本来の目的を達成していません。
最終更新当時の世の中の様子を伝えるという、
本来とは異なる目的で公開を続けているものです。
以上の点を理解のうえ、お読みください。
老朽化した赤胴車を置き換えるため、2001年3月に登場したのが9300系です。
特徴は言うまでもなくそのデザイン。
5500系を赤胴にしたらこうなるだろうな、といった外見です。
「9000系のステンレス車体はあくまで急場しのぎだ」と言わんばかりの鋼製車体で、
どこをどう見ても阪神車にしか見えないそのスタイルは阪神の本流と呼ぶにふさわしいでしょう。
そしてもう1つの大きな特徴は、
3011形以来の転換クロスシートを採用したことです。
長距離の需要を喚起したいこと、
山陽のクロスシート車が入線して特に大きな混乱がなかったことの2点が導入の理由だと思われます。
山陽車はどうしても阪神線内で浮いてしまうように(私には)思われたのですが、
9300系はれっきとした阪神車で、違和感はありません。
ようやく本命が登場したな、という気分です。
9300系は2001年3月に第1編成が、ついで2002年3月に第2編成、 2002年10月に第3編成が営業運転を開始、現在3編成です。 この3編成で3000系を駆逐したあとは新規投入が一段落するのか、 それとも8901形や予備車的存在の7801形に手をつけていくのか、興味のあるところです。