SWA とは、
「Super White Arrow」
の略です。
では、その Super White Arrow とは何か、ということになりますが、
〔スーパーホワイトアロー〕とは、札幌〜旭川間を1時間20分で走破していた、
JR北海道の特急列車の名前です。
〔スーパーホワイトアロー〕の前身は、特急〔ホワイトアロー〕です。
札幌や苫小牧から千歳空港へのアクセスと、
札幌・旭川間の都市間輸送という2つを主な使命とする列車で、
同区間を走る既存の特急〔ライラック〕より停車駅が少なく、
文字どおり矢のように、都市間をまっすぐ結んでいました。
ただ、使用していた車両は781系。
これは北海道電化の直後に製造された車両で、今となっては見劣りのする走行性能です。
また、〔ライラック〕も同じ781系で運行されていたので、
〔ホワイトアロー〕は停車駅が少ないからその分速いというだけでした。
1990年、この列車のスピードアップと本数増のため、
新型特急電車785系が製造されました。VVVF
インバータ制御を採用した特急車の草分け的存在です。
これを機に列車名は〔スーパーホワイトアロー〕となり、
運転区間は札幌・旭川間に統一されました。
(後に新千歳空港まで延長されましたが、
札幌・新千歳空港間は快速〔エアポート〕という愛称でした。)
新型だけあって、最高速度は130km/h、札幌〜旭川間136.8kmを1時間20分で走破し、
停車時間を含めても平均時速は100kmを超えます。
この走りは、まさに「特急」と呼ぶにふさわしいものです。
2007年10月のダイヤ改正で781系が引退し、後継として789系が投入されました。 785系も789系も札幌・旭川間の所要時間は1時間20分のため、 〔ライラック〕〔スーパーホワイトアロー〕と愛称を分ける必要性が薄れ、 両列車の愛称が統合されることになりました。 公募のすえ、新たな愛称は〔スーパーカムイ〕と決まり、 これによって〔スーパーホワイトアロー〕という愛称は約17年で消滅することになりました。
785系が登場した1990年には、私は高校受験の真っ最中。
時刻表こそ毎月購入していたものの、ほとんど読むひまもなく、
785系の存在自体よく知りませんでした。
翌年春に渡道したとき、高架化なった札幌駅でちらりと見たのが最初ですが、
このときは乗れずじまいでした。
その年の夏、はじめて785系に乗ることができました。
駅間ではほとんど最高速という北海道らしい豪快な走りと、
短距離特急として必要十分な内装には満足しました。
1年ほどして、高校の鉄研内でフロッピーディスクを回覧する、
という妙なことが始まりました。今ではあまり考えられないことですが、
書き手をファイルの拡張子で識別する、という習慣がいつの間にかできていたため、
3文字以内の識別子を用意する必要に迫られました。
そのとき、ふと思いついたのが、ほかでもない「SWA」です。
私の生地である北海道を走る期待の新車は、略すとちょうどアルファベット3文字。
拡張子にはうってつけでした。
そこで、初めての書き込みを拡張子「SWA」で飾ることとなりました。
以後、これは高校卒業まで続きました。
そして大学入学。当時、大学ではパソコン通信ライクなインタフェースで
NetNews と電子メールを読み書きできる環境が提供されていました。
そして、ここではハンドル名を使用するのが原則でした。
これは電子メールやニュースを使うための単なるシェルだったのですが、
国立大学でこのようなものが大々的に運営されていたというのは、
今思うとなかなか希有なことだったかもしれません。
閑話休題、それまで私はパソコン通信の経験がなく、
こういった電子掲示板にふれるのはまったく初めてでした。
したがってハンドル名も何ら持っていなかったのですが、
初回利用時、何のためらいもなくハンドル名を「SWA」としました。
いつの間にか「SWA」が自分の「筆名」のような存在になっていたのです。
それ以後、パソコン通信など、趣味の分野で活動する際、 本名を名乗るのがやや重たく感じられるとき、 決まって「SWA」を名乗るようになりました。かくして、SWA は SWA となったのです。
その後、Web ページを作る際にも特に深く考えず「SWA の Web ページ」と命名し、任意団体を作る際にも特に深く考えず「任意団体 SWA」を名乗ることにしました。
「SWA」なる略語は、一般人はおろか、 鉄道ファンでもあまり使うものではなく(実際、 JR北海道でもほとんど使っていないはず;車体にロゴが描いてあったくらい?)、 「ナニソレ?」と聞かれることがけっこうあるのです。 相手が鉄道ファンならすぐ説明が終わりますが、そうでなければ、 それなりの時間を割いて、特急列車の愛称名であることを説明せねばなりません。
また、17576通りしかない3文字略語ですので、 まったく別のものと重なることもしばしばあります。現在確認しているところでは、
などと重なっています。いずれもエライものなので、 それらの関係者から文句を言われたらどうしようか、とたまに思います。
いや、その前にJR北海道から文句言われることを考えろって(^^;