PROJECT LOP News Vol. 1
プロジェクトの第一歩、まずは無難に
− 乗車券申し込み@東京駅 −

 PROJECT LOP の存在理由ともいえる「最長片道きっぷ」、 これを買わないことにはプロジェクトは始まらない。 6月29日、乗車券を申し込みに東京駅に出かけた。


きっぷ購入、同行者2人

 6月29日。実際の旅行が始まるまでちょうど1カ月となったこの日、 最長片道きっぷを購入することにした。 JRの乗車券は有効開始日の1カ月前から購入することができるため、 最も早く入手しようと思えばこの日に申し込むことになるのだ。  当初は一人で買いに行こうと思っていたのだが、話を聞いた学科の後輩、 疋田くんが「そんなおもしろいものを見過ごす手はない」と同行を申し出たため、 2人で行くことが決定。さらに、メーリングリストのメンバーで MARS にもたびたび意見を寄せてくれていた細野さん(勤め人)も立ち会いたいとのことで、 結局、総勢3名で行くこととなった。

学割証 ← 学割証
経由が別紙ってのが笑えるけど、実際そうとしか書きようがない…

「名門」で、まずはウォーミングアップ

 12時15分ごろ、東京駅八重洲中央口のJR東日本「みどりの窓口」に着いた。 JR東日本とJR東海が競争している関係で、 他の駅より明らかにきっぷ売り場の多い東京駅だが、この売り場の規模は最大級。 いわば東京駅の看板窓口だ。 日本の鉄道の中心的存在である東京駅の中で最大規模なのだから、 JRを代表する窓口といっても過言ではない。 もしここで買えなければ、どんな駅に行っても買えないだろう…そう考えて、 以前から愛用していたこの窓口を最長片道きっぷの購入場所として選んだ。

 待ち合わせは12時半だったので、空いた時間をつぶすため、10番窓口に向かった。 ここは、JR東日本のみどりの窓口としては珍しく、 一般のクレジットカードが使えるところだ(ほかの窓口では「ビューカード」 「JRカード」などの自社カードでないと使えない)。 旅行会社に行けば、普通乗車券や特急券などは一般カードで買えるのだが、 定期券や回数券、オレンジカードなど、 駅のみどりの窓口でないと買えないというものもある。 そういったものをフルに扱っている10番窓口は人気が高く、 いつ行っても行列の絶えることがない。
 案の定、今日も行ってみたら5人待ち。列の最後尾についた。 2人目までは順調に進んだのだが、3人目が「大当たり」。 一見ふつうの客だったのだが、おもむろに
「3000円のオレンジカード200枚。」
 この不意打ちに、窓口の内側はパニック状態に。 60万円をクレジットカードから引き落とすためにカード会社に審査を申請したり、 オレンジカードの束をどこからか持ってきたり。 買いにきたおっさんによると「事前に連絡した」そうなのだが、 ともかく作業は完全にストップ。時刻は12時半を回ったので、 やむなく列を去り、2人と合流することになった。


「犠牲者」は7番窓口

 2人と無事合流し、窓口を選ぶ。 が、カウンター側面にひっそりとあった穴場的な窓口が撤去されていた関係で、 選択の余地はなく、正面から突っ込んでいくことになった。
 開いている窓口は4番から8番までの5つあったが、 待つ人は1列に並んでいたので、どこが当たるかは運しだい。 8番には研修中の駅員さんがいたようなので、 そこに当たるとおもしろいことになるなと思っていたが、 結局、当たったのは7番窓口。それなりに熟練していそうな駅員さんだった。

申込用紙 ← 申込用紙
さっきの学割証と、経由をプリントアウトした紙をたずさえ、提出を待つ。

 かなり重大な申し込みなのだが、まずは平静を装い、
「乗車券なんですが…」
と切り出した。駅員さんがここでどんな乗車券を思い浮かべたかは知るよしもないが、 この時点で拒否されるはずもないので、私は続けて言った。
「稚内から肥前山口まで、『この』経由で。」
 用意しておいた、経由線区を書き連ねた別紙を差し出した。

提出の瞬間 ← 提出の瞬間
双方ともに運命の一瞬 :-)

 駅員さんはしばらくその紙を眺めていたが、 さすがにこの場ですぐ発券することはできないと思ったらしく、 いったん奥へ下がって同僚に相談、2、3分後に戻ってきた。
「これだと機械で出すわけにいかないので、 しばらく待っていただきたいんですが…いつからお使いになります?」
 そういえば、こちらも少々舞い上がっていたのか、 かんじんの有効開始日を伝えるのを忘れていた。「7月29日です」と告げると、 駅員さんはジャーナルプリンタの連続用紙を少しちぎって、 これに名前と電話番号を書いてくれ、と言った。 この窓口では何かを預かって後日受け渡し、という処理がほぼ皆無だから、 適当な用紙がなかったのだろう。
 ともかく、これでやることが終わってしまった。 2、3日ではできないというので、「1週間ぐらい待てばいいですか?」と聞いたら、 あっさり合意できてしまったし。 応対としては申し分ないのだが、ひと波乱があるのではないかと身構えていたので、 拍子抜けしてしまった。

 というわけで、10分としないうちに手続きは完了。 その後、しつこく10番窓口に舞い戻って、 旅行初日に使う〔オホーツク9号〕の特急券を購入、ひとまず解散となった。 キロハの指定が出なかった(全席レディースシート?)のがかなりショック。 5号車=先頭車って(エンジン交換はともかく)ボロ車確定なのでは…。


謝辞

 今回の写真は疋田くんに撮ってもらいました。 本人には撮り得ない写真ですから、貴重です。ありがとうございました。
 また、忙しい昼休みに付き合っていただいた細野さんにも感謝します。



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最終更新: 2000年 7月 1日
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