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ビックカメラ Suica カード

[警告]この文書は長年更新されていません

 この文書は本来、世の中の現状について解説するために公開しているものであり、 常に現状に追随することが期待されます。
 しかし実際には、最後の更新(ページ末尾に記載)から相当な年月が経過しており、 記載内容は現状に追随していません。 また、この文書を今後更新する予定はありません。
 したがって、この文書は本来の目的を達成していません。 最終更新当時の世の中の様子を伝えるという、 本来とは異なる目的で公開を続けているものです。
 以上の点を理解のうえ、お読みください。

Summary

 ビックカメラのポイントカードとJR東日本の「ビュー・スイカ」が一体化したクレジットカードが登場した。
 クレジット利用が年1回以上あれば年会費無料だし、 ビックカメラのポイントで電車に乗れるようになるので、 ポイントの還元率が実質的に上がると考えられる。 首都圏在住なら、手持ちのカードを整理してでも加入する価値がある。

 この文書は珍しく「一般文書」に昇格した。別ページ「ビックカメラ Suica カード」を参照のこと。
 以下、このページの内容は過渡期の産物なので注意。 (適当な時期に削除する予定である。)

はじめに言い訳:それほど深く考えてません

 なお、クレジットカードに関して、私はあまり積極的に動いてこなかった。 世の中には「クレジットマニア」みたいな人がいて、 ポイント還元率を極限まで追求するために何枚もカードを持っているようだが、 私は諸々の事情を考えて、そこまで派手なことはしないようにしている。
 今回は、その禁を破ってでも鞍替えしようかなと考えているのだが、 基本的な考え方は変わらないので、マニアな人に言わせれば甘いかもしれない。 そのへん、少し割り引いて読んでほしい。


ビックカメラ Suica カードとは

 プレスリリースなどから判明した「ビックカメラ Suica カード」の主な特徴は以下のとおり。

 3つのカードが単純にくっついただけではなく、 単独では得られなかった特典がいくつもあるのがミソだ。 具体的には追って説明する。

補足:ポイントプログラムは2系統

 上記の特徴をよく読めば分かるが、 JRを利用して1.5%もらえるポイントは「ビューサンクスポイント」、 それ以外でもらえるポイントは「ビックポイント」と、 2系統のポイントプログラムが存在している。
 ある程度のポイントがたまれば相互に変換が可能だが、 JRをたまにしか利用しない人は、ビューサンクスポイントがなかなか貯まらず、 特典をもらえない心配がある(ポイントは最長でも2年弱しかもたず、 期限が来ると失効する)。 最低400ポイント貯めないとビックポイントに移行できないが、 400ポイントを貯めるにはJRの乗車券類などを67000円分買う必要がある(ただし、 明細の郵送を断れば月20ポイント(20カ月で400ポイント)が貯まるので、 毎月コンスタントに何か買っていれば端数のポイントが無効になることはない;私は、 毎月最低1000円を Suica にチャージし、 出張時の弁当代や通勤時のグリーン券などにあてている)。
 一方、ビックカメラに関しては、 2年間のうちに何か買い物をすれば期限が延長されるから、 乾電池1本でも何でも、とにかく買えばいいわけで、 忘れない限り失効させることはないだろう。


ビューカードとしてのメリット

年会費無料

 ビューカードは、各種提携カードを含めて年会費500円というのが標準的だが、 このカードだと年会費は初年度無料だし、 次年度以降も前年に1回以上クレジット利用の実績があれば無料となる。
 今すでにビューカードを持っている人は、 年会費を払ってわざわざ持っているわけだから、 年に1回も使わないということはないはず。 とすると、ほとんどの人は年会費無料で済むはずだ。
 これまでも「リボ払い専用」のビューカードは年会費が無料だったが、 リボ払いには手数料がかかるし、 それを回避するために毎月のように繰り上げ返済するのもめんどうで、 私は申し込む気になれなかった。(ほかに「新銀行東京」との提携カードも年会費無料だが、 利用代金の引き落としが「新銀行東京」の口座に限定されるらしく、 これまた、同行をメインバンクにしない限りは使い勝手が悪い。)

駅以外での還元率アップ

 ビューカードでは、利用高に対するポイント還元率が0.5%(1000円利用で2ポイント、 400ポイント=20万円利用で1000円のオレンジカード)というのが基本で、 JR東日本の駅などで乗車券類を買ったときにのみ、 「ポイント3倍」と称して1.5%の還元を行っている。 還元率1.5%はそこそこ高いと思うが、0.5%はやや渋いと感じる。
 しかし、ビックカメラ Suica カードでは、駅以外での利用時に利用高の1%にあたるビックポイントがつく。 1%なら、年会費実質無料のカードとしては標準以上だと思う。 (もっと還元率の高いものは探せばいくらでもあるのだが、 一定以上の利用実績がないと還元率が上がらないものが多い。) 一方、駅できっぷを買うと1.5%というのはそのまま。


ビックポイントカードとしてのメリット

実質還元率アップ

 ビックポイントカードとしてのメリットは、 ビックポイントを Suica にチャージできることによる、 実質ポイント還元率アップに尽きると思う。
 ビックカメラのポイントは、 1ポイントで1円分の買い物ができるので「1ポイント=1円」と思われているが、 ポイントで「買った」商品にポイントがつかないことを考えれば、 実際の価値はもう少し低い。 ビックカメラでは最低10%のポイントがつくので、 ポイントで「買い物」すると、本来得られる10%程度のポイントを得られなくなり、 その分を差し引くと、1円の10%引で「1ポイント=約0.9円」と考えられる。

 几帳面な人のために、もう少しまじめに考えてみる。
 たとえば1000円のものを現金で買えば、1000円払う代わりに100ポイントもらえるが、 同じものをポイントで「買う」と1000ポイントを消費する。 つまり「1000円−100ポイント」と「1000ポイント」が等価であるといえる。
 これを方程式を解く要領で「移項」すると、 1100ポイントが1000円に相当することになり、 1ポイント=10/11円(約0.909円)となる。

 一方、ビックポイントが1000ポイントたまると、「ビックカメラ Suica カード」では Suica に1000円分チャージできる。 この「Suica 1000円分」の価値は、1000円とは言わないものの、 1000円にかなり近いといえる。
 Suica の実質価値の評価は難しいが、ビューカードで Suica に1000円チャージすると1.5%の還元(実際にはもう少し工夫して2%弱) が得られることから、1000円の1.5〜2%引きで980〜985円程度と考えられる。 つまり、Suica に引き換えればビックポイントの価値は「1ポイント=0.98円強」となる。
 以上、「何を細かい話を」と思ったかもしれないが、 率にすれば約8%の差があるわけだし、 ビックカメラのポイントは最低10%つくので、1000ポイント、 2000ポイントはすぐにたまる。1ポイントあたり0.08円でも5000ポイントなら400円、 これはカードの年会費などと比較すると無視できない額といえる。

「JR→ビック」の変換は損

 なお、JRを利用してたまったビューサンクスポイントをビックポイントに変換することもできるが(1000円単位)、 上記の考察を読めば、この変換は損だということが分かる。 やむを得ない事情がない限り、貯まったポイントはJR側に変換するのがよい。
 蛇足ながら、ビューサンクスポイントでは「ルミネ商品券」への引き換えもでき、 650ポイント(Suica に変換すると1625円分)で2000円、 1250ポイント(同3125円分)で4000円の商品券がもらえる。 ルミネでしか使えないものの、うまく使える人にとってはこちらのほうが得だ(私は、 もっぱらルミネ内の書店で本を買うのに利用している)。 ただし、後述するように、ビックカメラ Suica カードで貯めたビューサンクスポイントには交換に制限がある。

メリットと呼べる? 「クレジットでも10%」

 一方、「このカードならクレジット利用でも現金と同じポイント還元です」という宣伝文句は、 たしかに「ないよりマシ」ではあるのだが、鵜呑みにはできない。 というのは、 「クレジット決済によるポイント1%」が10%の中に含まれているからだ。
 たとえば、現金で買うと10%のビックポイントがつく商品を考える。 この商品をふつうのクレジットカードで買うと、ビックポイントは8%しかもらえない。 しかし、これとは別にクレジットカード会社のポイントがつくので、 還元率は8%+αとなる(αはカードの種類による)。
 一方、ビックカメラ Suica カードのクレジット機能を使ってこの商品を買うと、 たしかに10%のビックポイントがもらえる。が、このとき、 「クレジットで買うと代金の1%のビックポイントがつく」という特典はない。 つまり「10%+1%」がもらえるのではなく、ほんとうに10%しかもらえない。 これでは現金払いとまったく同結果だ。
 クレジットカードで支払う理由としては、 大別して「現金を持ち歩きたくない」「ポイントを貯めたい」の2つがあると思うが、 後者の人にとって、この「クレジットでも10%」という特典は無意味といえる。 もちろん、前者の人にとっては十分にメリットがあるし、 現金払いに比べて損をすることはない。


Suica を通せば還元率アップ

 「ビックカメラ Suica カード」の登場前から、 ビックカメラで買い物をする際に Suica を利用すると得だった。 この事情は今後も変わらないはずなので、ビックカメラでの支払いは極力 Suica でするのが賢い

ポイント還元は「Suica=現金」

 ビックカメラ Suica カードの発行に先立ち、 首都圏のビックカメラの各店舗では、支払いに Suica 電子マネーが利用できるようになっていた。
 ありがたいのは、Suica で支払ってもビックポイントが現金と同じだけもらえることで、 以下のようにすれば現金で買うより1.5%程度は得だ。

 難点は、Suica へクレジットカードでチャージするにはビューカードが必須というところで、 年会費500円を払ってまでこの手を使うか?というとやや疑問なのだが、 年会費実質無料のビューカードが登場したので、この点はクリアされた。
 Suica へのチャージは最大20000円までしかできず、 高額商品を買うときにはこの手は使えないが、 まとめ買いなら20000円ずつに分けて買うという手もある。 また、今後はビックカメラの店頭にJR東日本の ATM が設置され、ここで「ビューカードによる Suica チャージ」ができるから、その場でチャージして買い物、ということもできる。

ポイントを消費して、またポイントがつく?

 以上の応用編だが、ビックポイントをいったん Suica にチャージしてから使うと、 ポイントを使った「買い物」にもポイントがつくと思われる。
 前述のとおり、ビックポイントを使ってビックカメラで「買い物」すると、 ポイント消費分に対しては新たなポイントがつかない。
 しかし、ビックポイントをいったん Suica にチャージして、そのチャージ分で買い物をすれば、 現金払いと同等のポイント(最低10%)が得られることになる。 結局、ポイントで「買った」ものに対してもポイントがつくわけで、 この差は大きい。
 というわけで、ビックカメラ Suica カードを持てば、ひと手間かけるだけで、 ポイントを使った買い物でもポイントを得ることができるようになる。 これまで、私はポイントを使った「買い物」でポイント還元率の高い商品 (13%とか18%とか)を避けがちになっていたが、こうした自己規制も不要となる。

 ただ、これは少し考えれば思いつく「抜け道」だから、 ひょっとするとこれを封じる策がとられているかもしれない。
 すぐに思いつくのは、ビックポイントが起源の「Suica チャージ」を利用する場合にはビックポイントはつかない、という例外処理だ。 やろうと思えば可能だとは思う。 ただ、1枚のカードに「ビック起源の10000円分、 ビューカードでチャージした5000円分」が混在していて、 これで7000円の買い物をしたときにどうなるか…などと考え出すと、 この例外処理を実装するのはけっこうめんどうだと思う。
 あるいは、大穴として「ビックカメラ Suica カードの Suica 電子マネー機能を利用してビックカメラで買い物をすることはできない」 という制限があるのかもしれない。しかし、「ビックカメラ」という印の入っている Suica だけが当のビックカメラで使えないというのは不自然で、 さすがにこれはないかなとも思う。 (後に読者から「ビックカメラ Suica カードの Suica 機能で買い物した」という話を聞いたので、この線は消えた。)


ビック→JRのポイント移行

 以下、時系列にしたがって書き連ねているので、 ふだん以上に読みにくいことをご容赦いただきたい。 (いずれ、きちんと整理し直すつもりである。)

ポイントの移行方法から推測できること

 2006年4月1日から、ビックポイントをJR側へ移行する手続きが始まったので、 さっそくやってみた。(ただし、移行が完了するのは翌月の16日以降だそうなので、 実際にポイントを利用できるようになるまで、 あと1カ月半も待たないといけない。)
 その過程で気付いたのだが、「ビックポイントを Suica に直接チャージ」するのではなく、 「ビックポイント」をいったん「ビューサンクスポイント」に変換し、 その変換したポイントを「Suica へチャージ」ということらしい。(実際のチャージ作業を VIEW ALTTE で行うというのは既報であり、そこから類推できたといえばそうなのだが。)
 もしそうだとすれば、「ビックカメラ Suica カード」の特徴は極めてシンプルで、「ビックポイント」「ビューサンクスポイント」 という両社のポイント制度相互間を自由に移行できるカードである、 と説明できる。(ビューサンクスポイントを Suica にチャージできる、というのは「ビュー・スイカ」以来のサービスで、 別に目新しくはない。)

Suica 以外にも交換できる?

 そして、以上の推測が正しければ、 「ビックポイント→ビューサンクスポイント→Suica 以外の特典」という変換が可能になる(…と、4月17日までは思っていた;後述)。
 ビューサンクスポイントの特典で「還元率」と 「使いやすさ」のバランスがよい「ルミネ商品券」 (ビックポイント3125ポイント→ルミネ商品券4000円)、 新幹線をよく使う人には使いでのある「グリーン車利用券」 (ビックポイント1500ポイント→JR東日本1列車分のグリーン券; 東京・仙台間に使えば約3500円の価値)など、Suica へチャージするよりも(人によっては)魅力のある特典はいくつかあり、 これらが利用できるとなると、ビックカメラ Suica カードの優位性はさらに高くなるといえる。

 ところがここで大どんでん返しである。読者からいただいた情報だが、「View's NET」(ビューカード会員用の Web ページ)でビューサンクスポイントの特典交換メニューを見ると、 ビックカメラ Suica カード「のみ」を持っている人は、 サンクスポイントをビックポイント以外に交換することはできないと書いてある。 実際にはこのほかに「Suica へのチャージ」ができるのだが(Web からの申し込みではなく駅の ATM で直接チャージ操作)、ともかく、前述のような還元率の高い商品には交換できない。

もう1枚ビューカードがあればよい?

 しかし、ビックカメラ Suica カードと「その他のビューカード」を両方持っていれば何とかなるかもしれない。
 もともと、複数枚のビューカードを持っている場合、 ビューサンクスポイントは勝手に合算される(1口座にまとまる)ようになっていた。 この制度が従来どおりだとすると、ビックカメラ Suica カードで得たサンクスポイントも「その他のビューカード」で得たサンクスポイントも、 どちらも同じ口座に貯まる。 そして、「その他のビューカード」の利用者として特典交換を申請すれば、従来どおり、 ルミネ商品券やグリーン車利用券などへの交換が可能ではないかと考えられるのだ。
 前述の注意書きも「ビックカメラ Suica カードのみをお持ちの方は…」といった表記になっており、 この推測を裏付ける。
 以上の推測が正しければ、 ビックポイントを「ルミネ商品券」「グリーン車利用券」に交換するだけのために、 もう1枚ビューカードを持つ、という選択もあり得る。ビックカメラ Suica カードを申し込む前から「その他のビューカード」を持っていた人は、 解約を少し待ったほうがいいかもしれない。

サンクスポイントは統合される?されない?

 ところが、この抜け道も怪しくなってきた。ビックカメラ Suica カードの利用明細が郵送されてきたのだ。
 私は、もともと持っているビューカードを「明細の郵送なし」にしていて、 2枚目以降のビューカードも自動的に「郵送なし」になるはずだ。 (口座振替の手続きが済んでいないからかと思ったが、 明細によると済んでいた。)
 また、ビューサンクスポイントの明細を見ると、ビックカメラ Suica カードで得た分だけが単独で記載されていた。 従来なら、複数枚のビューカードを持っていれば全カード分が合算され、 同じ「口座」にポイントが貯まるはずである。
 これらの現象から、「ビックカメラ Suica カードに関しては『ビューサンクスポイント口座』は他のカードと合算不可」 ではないかと予想された。そうであるならば、広告のとおり、ビックポイントは Suica へのチャージにしか利用できないことになる(もちろん、 そのほかにビックカメラでの買い物には充当できるが)。

 気になったので、ついにビューカードセンターに電話してみた。 すると回答は意外なもので、 「登録された連絡先電話番号が1枚目のビューカードとちがっていたので、 1枚目のビューカードとビックカメラ Suica カードの持ち主が別人だと思っていた」そうである。
 「顧客統合」を行ってくれるそうで、これが完了すれば、 2枚のカードのサンクスポイントも統合される(どちらのカードを使っても、 同じ「口座」にポイントが貯まる)可能性がある。

 また、読者からの情報によると、既存のビューカードとビックカメラ Suica カードの持ち主が同一人物であると認識されていれば、 サンクスポイントが1つの口座に貯まるそうである。 私の場合、すでに「顧客統合」は完了したが、現時点ではビックカメラ Suica カードで獲得したポイントが Web 上で表示されていない。これは、 サンクスポイントの残高表示が月に1回 (次回請求高に応じたポイントが加算された直後のタイミング) しか更新されない仕様によるものと思われる。
 さらに、特典との交換を Web で行おうとすると、「ビックカメラ Suica カードのみをお持ちの方は…」といった注釈も出ず、任意の特典を選択可能だという。 私の場合、上記のとおりの状況であるが、 既存のビューカードで稼いだサンクスポイントをビックポイントに交換することは、 すでに可能になっている。そのため、逆、すなわちビックカメラ Suica カードで稼いだサンクスポイントをビックポイント以外に交換することも可能ではないかと思われる。 (「サンクス→ビック」の変換は今すぐに試してみたいが、 あいにく残高が400ポイントに満たない。)
 確信を得るためには5月16日ごろ (ビックポイント→サンクスポイントの変換が初めて完了する日)まで待つことになるが、 以上の情報を総合すると、ビックカメラ Suica カード以外にビューカードを持っていれば、 ビックポイントをルミネ商品券やグリーン車利用券に交換可能である可能性が高い。

[皮算用] 年会費はペイするか

 ビックポイントを任意の「サンクスポイント特典」に交換できると仮定して、 「もう1枚のビューカード」の維持費がペイするかどうか、考えてみる。

 まず、ビックポイントをすべてルミネ商品券に交換し、 有効に活用できるとすると、Suica にチャージするのと比較して、還元率に約3割の差がつく。 この3割の差で「ビックカメラ Suica 以外のビューカード」の年会費500円のもとをとるには、 ビックポイントを年間約1700ポイント貯めればいい。 この程度なら多くの人がクリアできるだろう。
 また、新幹線などでひんぱんにグリーン車を利用する人なら、 ビックポイントをグリーン車利用券に交換するのがおすすめだ。 これだとビックポイント1500Pが約3500円に相当するので (東京〜仙台など比較的長距離で利用した場合)、 1枚交換するだけで約4年分の年会費のもとがとれる。

 なお、ポイントのためには手間を惜しまないという人、 あるいはビューカードを持っていなかった人であれば、 年会費無料の「ビュー・スイカ」リボカード(リボルビング払い専用)を新たに作るという手もある。 個人的にはそこまでするつもりはなく、 現状のビューカードをしばらく延命させようと考えているが。


細かい話

ネットショップではどうなる?

 ネットショップではクレジット払いが前提のため、 クレジットカードを使ってもポイント還元率が下がることはなく、最低10%つく。 しかし、ビックカメラ Suica カードの場合には、 前述のとおり「ビックカメラで買い物をしたことによるポイント」と 「クレジット決済をしたことによるポイント」が渾然一体となっていて、 ネットショップで買い物をした際にも両者合わせて10%しかもらえない可能性がある。 これでは、一般カードで買い物をして「ビックポイント10%+カード会社のポイント」 をもらったほうが得だ。
 おそらく、しばらくすれば判明するのだろうが、少々気になる。 現時点ではネットショップを特別扱いするような記述は見当たらず、 この不安を拭えずにいる。

電子ポイント+店頭ポイントの共通化

 電子ポイント+店頭ポイントの共通化についても懸念していたが、 知らないうちに共通化が全国展開されていて(長らく札幌店のみの試行サービスだった)、 ビックカメラ Suica カードでもこれに対応するようだ。 ということで、これは特に心配しなくてもいいことが判明。

旧ポイントカードは「連動」

 ビックカメラ Suica カードの「ビックポイント特約」を読むまで気付かなかったのだが、 これまでのポイントカードは従来どおり使えて、しかも、 ポイントはビックカメラ Suica カードと連動する(買い物をすると、 どちらのカードでも同じ「口座」にポイントが貯まる)ようだ。 つまり、ポイントカードの「口座」は1つで、 カードが2枚に増えたようなかっこうになる。
 ところで、 従来のポイントカードでは裏面のバーコードを読み取って会員番号を認識していたが、 ビックカメラ Suica カードで現金払いの場合、どうやって会員番号を認識するのだろう。 裏面にはバーコードはないし、やっぱり Suica R/W を使うのか? 実際に買い物をすればすぐに判明することではあるが、 特に買うものがないので試せずにいる。

 読者からいただいた情報によると、Suica R/W のない店舗で「現金払いで買い物し、 ポイントカードとしてビックカメラ Suica カードを使用」すると、 磁気ストライプを読み取っているとのことだ。Suica R/W のある店でどうなるかが気になるところ。
 …と思っていたら、別の読者から教えてもらった。Suica 機能を使って決済した場合であっても、 ポイントカード情報の読み取りは磁気ストライプから行っているそうだ。



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最終更新: 2006年 5月22日
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