5500系、野郎に圧勝 :-)

ま、こんなもんよ。(^-^)

概要

 11月1日に日本テレビ系列で放送された「ザ!鉄腕!DASH!!」にて、 阪神5500系と野郎5人 :-) が250mリレーで対決しました。
 その結果、当然ながら阪神5500系が圧勝しました。
 あまりに差が付きすぎたため、もう一度やったのですが、 やはり阪神5500系の勝ちでした。

(おことわり)
 いつになく感情むき出しなページですが、 TOKIO ファンからの苦情は受け付けません(^^;
 いい勝負をさせるため、 無言でパワーをセーブした5500系のことも考えてください。;-)


番組の進行

5500系の解説

 まず、梅田駅地上付近で街頭インタビュー。 「加速のいい電車といえば?」という質問でしたが、おやくそくどおり、 回答は「阪神」。
 次に、加速のいい電車の必要となる背景が解説されました。 住宅密集地を走っていて、利用客が多く、 普通電車を多く走らせたいから…ということでしたが、 なんか焦点がずれてる気がします。 駅間が短い、というのが本質だと思うんですが (客が多ければとっくに6両にしてます(;_;))。
 その後、石屋川車庫にて、今回の仕掛人(実は阪神の社員)と会い、 車両担当者から5500系のかんたんな解説。全Mだから加速がいい、という主旨で、 インバータ制御器のアップなどもありました(が、 見たからって分かるわけないですね)。 テロップが「5,500系」とコンマ入りだったり、 「最高速度 110km/h」「加速度 4.5km/h(毎秒)」 というちょっと怪しい数値が出たりしましたが (110km/hで走る営業列車を見てみたい!)、まぁご愛敬でしょう。
 ひととおり5500系の解説が終わったところで、試乗。石屋川車庫から出庫、 加速の撮影を新在家駅ホームから行い、 そのまま元町方面にしばらく走ったのではないかと思われます。

リレー本番

 と、ここまでが前振りで、いよいよ本番。舞台は深江駅。 先週の予告でこれは判明していました。 「1日平均乗降人数 18769人」なるテロップが出て、 乗降客の多さをアピールした…つもりらしいのですが、 全然アピールになってません。(;_;) 首都圏でこの乗降客数だったら、 まちがいなく小駅です。
 対決するのは、6時24分発の上り普通(5505F)。踏切や走路では、 阪神の社員が何人も「警備」にあたっていました。ごくろうさま。
 5500系の顔を見て、福沢アナ曰く「何と無機質な表情でありましょうか」。 そうかぁ? ま、凡人が見れば無機質に見えるのよ(謎)。

 そしてスタート。スタートのタイミングは、電車のドアが閉まったときで、 この点は野郎のほうにやや有利そう(ただ、実際にはほとんど同時でした)。
 第1走者が走り始めるのとほぼ同時に、5500系も発車。小さな音で VVVF の変調音(ただし5500系のものではない)が流れているように聞こえました。 あとから合成したんでしょう。
 で、肝心の競走ですが、これはもう5500系の圧勝。 だいたい50m×5のリレーなのですが、第3走者のところで早々と抜き去り、 ぶっちぎりでゴールインでした。
 走り終わったあとに、今回挑戦状を送った阪神の社員が登場。 バックに流れる曲は「六甲おろし」。阪神ファンにはたまらない演出でした。

負け惜しみでもう1戦(^^;

 あまりに差が付きすぎたので、再度チャレンジ。 どう考えても詰められる差ではないように見えましたが…
 で、次なる電車は6時53分発の上り普通(5511F)。 なんか映像が一部他の車両に差し替えられていたようです (「5501」と読める映像が混じっていた)が、まぁどうでもいいか。
 ドアが閉まると同時にふたたびスタート。 と、なぜか5500系の加速が鈍いのです(後述)。 勝負は第5走者までもつれましたが、そこは5500、最後にはきっちり勝ちました。
 当然、また例の社員が登場、 「今度はそっちから挑戦状をくれ」と豪語しておしまい。 「近々再戦予定」だそうです。

 スタジオでは「くやしかった」とかなんとか言う輩が多かったようですが、 一部視聴者は別の意味でくやしがっていたのではないかと…


分析

第1戦は実力で勝負?

 まず1本目。前述のとおり、第3走者のところで5500系が抜き去りました。 コースは250mなので、かりに125m地点で抜き去ったと考えます。 彼らはそこまでを約17秒で走っています。
 これらのデータから5500系の加速度を算出すると、3.1km/h/sとなります。 抜き去ったときの速度は53km/hとなり、 ちょっと低いような気がします(いくら起動加速度を少し落としてあるとはいえ、 17秒あれば60km/hは超えているはず)が、まぁ、 誤差を考えるとこんなものなのかもしれません。 8割がた実力を出したといえるでしょう。

 なお、第1戦の検証をする映像の中に、一部、 5500系以外の車内から野郎が走るのを撮影した映像が混ざっていました。 勝負には直接影響しないものの、小細工のにおいがします。

第2戦は絶対八百長だ!(;_;)

 そして2本目。勝負は第5走者までもつれ、結局、 車両1両分(約20m)の差で5500系が勝ったのですが、 これはどう考えても5500系が力をセーブしています。
 ゴールタイムを34秒とすると、250mを34秒で走ったことになり、 加速度はわずか1.6km/h/s。これでは211系や103系と同じです。 考えてみればそうですよね。いつも、211や103のような遅い電車と競走して、 それでぎりぎり勝っているわけですから。

 このように、2回目の勝負では、5500系は実力を半分も出していないと思われます。 これで「惜しかった」と言われ、さらに再戦をやるなどと言ってます (やるんだったらどんな手段を使ってでも勝てるようなことを考えるはず)。 阪神ファンとしては、何か納得できないものが残ります。
 かりに、5500系が4.0km/h/sで加速し、カール・ルイスと競走したとすると (すげー仮定だ(^^;)、18秒=180mで追いつくはず。 250m地点で追いつくようにしたければ、 ルイスが4秒近くもフライングしないといけない計算です。 あらためて「納得いかねー!」と叫ぶ私でした。


結論、というより感想

 ま、何はともあれ、 全国に5500系のすばらしさが広まったのはめでたいことでしょう。 放送時間も10分以上あったようですし、 トータルでは満足のいく取り上げかたでした。
 次回の「再戦」で、どのくらいの加速度が出るのか楽しみです :-P



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最終更新: 1998年11月 1日
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