12月20日に日本テレビ系列で放送された「ザ!鉄腕!DASH!!」にて、
阪神5500系と野郎5人 :-) がリレーで対決しました。
これは、前に5500系と同様の対決をして負けた、
あきらめの悪い野郎どもが再挑戦したものです。
その結果、八百長により野郎がかろうじて勝つ、
という「予定された」結果になりました。
(おことわり)
いつになく感情むき出しなページですが、 TOKIO ファンからの苦情は受け付けません(^^;
5500系がだまっているのをいいことに、雄弁な者たちが好き放題をやっているのだ、 と言い切れます。
前回、大差で負けたため(番組中で「1秒の差」と言ってますけど、 あれは八百長をして、なお1秒差がついたということであり、 実力では10秒近く差がついているはずです)、リレーの練習をして臨もう、 ということになり、陸上選手を呼んで、練習をしていました。
と、ここまでが前振りで、いよいよ本番。舞台は打出駅。前回同様、
年間の乗降人数および1日平均乗降人数が出ましたが、
前回の深江よりさらに少ない数字で、ちょっと悲しい (;_;)
また、今回の舞台である打出・芦屋間には勾配があり、
線路には6パーミルの上りがあるよ、ということも紹介されました。
あまり勝負には影響しないと思うのですが。
まず、最初に対決したのは5507F(のはず;よく見えなかった)。
前回同様「警備」にあたる社員などが目立ったほか、スタート地点の後ろでは、
女子高生がたまっていました。
そしてスタート。第1走者が走り始めるのとほぼ同時に、
5500系も発車…したことになっていました(後述)。
小さな音で VVVF の変調音が流れていましたが、前回同様、
他の車両の音をあとから合成したものであることは明白。
肝心の競走ですが、
第3走者にバトンを渡すところでバトンを落とすというハプニングがあり、
結局、勝負にはなりませんでした。
しょうがないのでもう1戦。今度は5511Fでした。 1回目とまったく同じスタートを切り(後述)、 5500系がまったく追いついてこないまま時間が経過、 野郎が勝つ、という非常に納得しがたい結果に終わったのでした。
実は、阪神の公式 Web ページにも分析が載っています。 さすがに「実は八百長でした」とは書けなかったようで、 けっこう苦しい言いわけがしてありますが、部分的には参考になるので、 それと比較しながら分析してみます。
まず、気になったのは、5500系のスタートダッシュの遅さです。
加速がいいというのが売り物の電車なのに、映像を見ていると、
10秒経過したところで、未だにホームを出ていないように見えました。
停止位置からホームの端までは10m足らずで、これは明らかに遅すぎます。
スタートから数秒間、駅に止まっていたと考えるのが自然です。
が、映像では、野郎がスタートした約1秒後には、
電車はそれなりの加速で動き出しています。この調子だと、
どう考えても5秒程度でホームを出ます。
そこで、よくよく見てみると、
1回目と2回目のスタート直後の映像はまったく同じでした。
つまり、スタート直後に限っては、少なくとも1回目、
2回目のいずれかがホンモノでないわけです。
私は、「両方ともホンモノでない」と考えていますが、ひょっとすると、
1回目はホンモノかもしれません。
その場合、「1回目は僅差で野郎の負け、
2回目は(停車時間を長くして)野郎の勝ち」という予定だったと考えられます。
バックの音に細工がされているのも気になります。
5500系の起動音はかなりの音量で、事実、到着時には、
はっきり聞こえるほどの大きさで音が入っています。
これを隠すために、
他の車両の音をバックに流しているということも考えられそうです。
以上の分析、および映像を見ての時間計測から、「5500系はスタートから数秒間、
なお停車していた」という予想が立ちます。
阪神の Web ページには、
ドアが閉まってから発車するまでの間にはいろいろな手続き
(車掌が戸閉め確認→電鈴2打→運転士が戸閉め灯確認…といった一連の作業)
が必要で、これにどうしても5秒はかかるので、5秒ほど停車していた、
ということが書いてあります。ごていねいに、
JRの電車はより簡略な手続きで発車できる、
などということまで書いてあります。
確認作業が必要なのはたしかですが、阪神によく乗っている人なら、
打出のような小さな駅では、ドアが閉まってから動き出すまで、せいぜい1、
2秒しかかからないのを知っているでしょう。
ドアが閉まってから5秒間停車していたら、それは相当異常な事態だといえます。
ただ、これによって、ドアが閉まってから少なくとも5秒は停車していたこと、
そして、少なくとも2回目については、
放送されたスタート時の映像がニセモノであることが裏付けられた、ともいえます。
その後の走りを見ていても、どうも精彩に欠けます。調べたところ、
といった走りのようでした。カッコ内は、
この区間をフル加速で走行した場合の到達時間です
(検証にはトレインシミュレータを用いました)。
これを見ると、最後のほうはほぼフルノッチを入れていたが、
最初のほうは全然ダメ、ということが分かります。
踏切やガードに到達したときの速度が低ければ、
そこからフルノッチを入れたとしても、所要時間はやはり長くなるわけですから。
これらを考えると、5500系は、まず数秒間(5秒程度)よけいに停車し、
それから2段ぐらいのノッチでしばらく進んで、
踏切の前後からフルノッチで追いかけたのではないかと考えられます。
実は、走る距離が前回より短くなっています。
これもトレインシミュレータで測ったところ、約210mのようでした。
野郎5人がリレーして、ここを28秒で走ったようですので、
この数字はわりと正しいでしょう(50mで6.7秒のペース;まぁ、
ふつうの大人が真剣に走ったらこんなものでしょう)。
ほんとに250mだったら、100m11秒のペースになり、これは陸上選手も真っ青ですが、
このへん、阪神の Web ページではごまかしてあります。
で、5500系ですが、トレインシミュレータによると、
この区間をだいたい21秒で走れるはずです。
この場合の加速度はだいたい3.5km/h/s、
ゆるい上り勾配があることを考えると妥当な数値でしょう。
阪神の Web ページによると、上り勾配による(平坦線と比較しての)
タイムロスは1〜1.5秒であるということです。
この数字はわりと信用できそうです。
コースが短ければ短いほど、野郎に有利になる、というのは自明です。
放送では、前回と距離は同じ、という説明はなかったはずなので、
即アンフェアとはいえませんが、これまでがずっと250m競走だったようなので、
ちょっとキタナイといえばキタナイでしょう。
ちなみに、スタート地点から250m走ると、走路と直交する道路を横断し、
川を渡ります。道路横断がいやだったので、やむなく210mで打ち切った、
という事情があったのかもしれません。
以上のように、競走としてはまったく不当な結果であるといえます。特に、 勝負の重要な分かれ目になるスタート時の映像を差し替えているあたりなどは許しがたく、 これで「野郎が5500系に勝った」などと思われるのは心外です。 私が5500系なら名誉毀損で裁判を起こします。