1998年5月30日の未明、阪神本線の下り線の一部が、
高架化準備のための仮線から高架の新線に切り替えられました。
高架化されたのは、
久寿川駅西方から香枦園駅西方(西宮・芦屋市境)までの下り線で、今津、
西宮東口、西宮、香枦園の4駅が、下りのみ高架駅となりました。
新しい駅施設はまだ一部が使用されているだけです。
上り線の高架化は2001年の予定で、これが完成すると、
各駅の設備が本格的に供用を開始します。ただ、同時に西宮東口駅が廃止され、
西宮駅に統合されることになっています。
都市計画事業として、兵庫県、西宮市、
阪神電気鉄道の3者で進められている西宮市内の高架化事業は、
まず1984年に甲子園〜久寿川東方が完成。
1990年に今回の工事区間に着手しました。
従来の線路の山側に仮線を建設し、
西宮東口東方〜西宮・芦屋市境の上り線をまず切り替え
(今津は阪急の高架化との兼ね合いで移設が遅かった)、その後、
順次すべての線路を切り替えて、
空いた海側の土地に下りの高架を建設してきました。
これが今回供用開始となった線路です。
西宮市内で踏切の残る区間は武庫川西方〜甲子園東方のみですが、 この区間も高架化の計画があります。ただ、目立った工事はまったく行われておらず、 いつ工事にとりかかるのかも分かりません。 線路をまたぐ主要道路は2本だけであるうえ、 武庫川線へのアプローチという難題をかかえているので、 道路を潜らせることを考えたほうがいいようにも思うのですが…
画像が多くなりすぎたので、各駅ごとに別のページにしました。
各ページに貼り付けてある画像は GIF 形式で、それほど大きくはありませんが、
それでもそれなりに時間はかかります。