郵便局の送金サービス 使いこなしガイド
料金節約のヒント

何気なくやっている振替手続きを再チェック!

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 しかし実際には、最後の更新(ページ末尾に記載)から相当な年月が経過しており、 記載内容は現状に追随していません。 また、この文書を今後更新する予定はありません。
 したがって、この文書は本来の目的を達成していません。 最終更新当時の世の中の様子を伝えるという、 本来とは異なる目的で公開を続けているものです。
 以上の点を理解のうえ、お読みください。


Summary

 郵便局の送金サービスのうち、よく利用されるものについて、 振替にかかる料金を安くするための手段をまとめました。 節約額は最小40円、最大でも100円程度ですが、 中には「安いうえに便利になる」という場合もありますので、 知っておいて損はないでしょう。


Index


ATM で通常払込み

機械だと40円お得!

 郵便局で何かの代金や会費を送金するのに最もよく使われるのが「通常払込み」。 番号が0から始まる口座への送金はたいていこれです。
 この通常払込み、ATM を利用すると料金が40円安くなるのをご存じでしたか?  窓口に並ぶ必要もないので、場合によっては安いだけでなく便利にもなります。ATM が動いていれば土曜や休日にも払込みができ、この点も便利ですね。

0から始まる口座とは

 「一般振替口座」と呼ばれるものです。 主に「プロ」が利用するものですが、個人でも作れます。 作ってみたくなった人は別のページへどうぞ。

どの機械で送金できる?

 通常払込みを扱える機械は、以前は大きな郵便局にしかなかったのですが、 現在では着実に増えてきています。
 通常払込みのできる機械は大きく分けて2種類あります。 主要な郵便局を中心に設置されている送金専用の機械(正確には「APM」 というようですが、この文書では「ATM」で統一します)、 その他の局にもある払込み機能つきの ATMです。(払込み機能の有無は、ATM に「払込書挿入口」があるかどうかで見分けられます。 通帳の挿入口とは別です。)
 いずれにしろ、「送金」メニューから「払込書で送金」を選択し、 必要事項を記入した払込書を挿入口から入れればOKです。 支払いは通常貯金の通帳・キャッシュカードが便利ですが、 たいていの場合には現金も使えます。もちろんお釣りも出ます。

 残念ながら、一部の郵便局では ATM による払込みができず、この「料金40円引き」は受けられません。 機械の有無で料金に差がつくのは少々納得できない面もありますが、 現状ではいたしかたありません。 自分の行動範囲内で払込み可能な機械のある局を覚えておきましょう。 (公式の郵便局検索ページでは、各局の ATM で通常払込みが可能かどうかを知ることができます。)

通帳から直接払い込むともっと割安?

 ATM での通常払込みに通帳やキャッシュカードを使っても、 「口座から口座へのお金の移動だから、 現金を直接払い込むより割安な料金でOK」ということにはなりません。 通常払込み用の払込書を使う以上、 「口座から口座へお金を移動する」のではなく、 「現金を相手の口座に払い込む」ことになります。
 ATM を操作している限りは「通帳・キャッシュカードから直接送金した」ように見えますが、 実際には「貯金口座(振替口座ではない!)から現金を引き出す」 「その現金を払い込む(送金する)」という2ステップを経ています。 その証拠に、通帳の印字を見ると送金っぽい文言はなく、 単に「○○円引き出しました」という表記になっています。

用紙の種類に制限あり!

 この機能を利用するときに注意を要するのは、 利用できる払込書に制限がある点です。
 機械に挿入できるのは2票式(相手に送られる払込取扱票と、 領収書にあたる払込金受領証がミシン目でつながっているもの)に限られます。 ミシン目のないもの、あるいは2カ所以上にミシン目の入っているものは、 そのままでは利用できません。

長い用紙は切ればOK

 まず、銀行やコンビニエンスストアなど、 他の収納機関と兼用の細長い用紙の場合、 不要な部分を切り取ってから機械に挿入すればOKです。 ふつうの用紙より横に長いのは、 「郵便局では不要なもの」がくっついているからにすぎません。
 同じような横長の用紙でも、 通常の払込金受領証(幅55mmぐらい)の右隣にもっと幅の広い証明書 (郵便振替受付証明書)がついていて、 その部分に郵便局の受付印(為替貯金印)を捺す必要のあるものは要注意です (資格試験の受験料納付などでよく見かけます)。 この用紙の場合、左の2片だけを切り取って ATM で送金手続きを済ませたのち、ATM から出てきた明細(払込金受領証)を持って窓口に出向き、ATM に挿入しなかった証明書に印を受ける、という手順をふむことになります。 料金が40円安いかわりに二度手間になります。

その他

 最近はあまり見かけませんが、 「窓口払込専用」と書かれたカーボンつきの複写式払込書は利用できません

 最後に1点、蛇足ですが、 赤インクで印刷された払込書は払込み料金が相手持ちです。 ということは、機械を使おうが窓口を使おうが、料金負担はゼロです。無理をして ATM を利用しても、送り手にとって料金面でのメリットはありません。

証明書つきはやっぱりダメ?

 郵便振替受付証明書つきの用紙は「機械では取り扱えません」 と掲示してある郵便局もあります。 たぶん郵便局側の誤解だと思うのですが、こういう掲示が存在する場合、 機械で払い込んでから窓口で受付印をもらおうとすると、もめる可能性が大です。 忙しいときには避けるのが無難です。
 また、まれに、「不要な部分を切り取っても ATM で取り扱えない用紙」もあります(黒インクで印刷された払込書など)。


電信払込みより電信振替

 さて、郵便局で送金といえば、 もう1つ有名なのが送金機能付きの総合口座を利用したもの。 相手の口座番号が1から始まる場合がこれに該当します。 主に個人宛ての送金が多いようです。
 総合口座への送金における料金節約のポイントは2つ。 送る側も総合口座を持つこと、そして ATM あるいは自分のパソコン・携帯電話で手続きをすることです。

口座の有無で料金は大ちがい!

 まず1点目。お金を受け取る人の口座番号が1から始まる (総合口座)場合、 お金を送る人が総合口座を持っているかどうかで扱いが大きくちがいます。

 郵便局で送金というと、大きく次の2つに分けることができます(詳細)。

 一見すると似ている振替と払込みですが、料金は大きくちがいます。 具体的には払込みより振替のほうが料金が安く、 振替は送金額にかかわらず一定です。
 ここまで説明すれば、言いたいことはもうお分かりでしょう。 総合口座に送金する場合、 自分も口座(総合口座)を持っていれば払込みではなく振替となり、 料金が節約できるわけです。

 具体的には、総合口座への払込み(電信払込み)にかかる料金は3万円未満が525円、 3万円以上が735円です。 しかるに、総合口座から総合口座への振替(電信振替)なら料金は一律140円。 かなりの差があります。
 総合口座を作るのにお金はかかりませんし、 通常貯金の通帳をすでに持っていれば、印鑑1つで送金機能をプラスできます。 思い立ったが吉日、ぜひ送金機能を準備しておきましょう。

総合口座って?

 総合口座(旧:新総合通帳「ぱ・る・る」)とは、 通常貯金の通帳に送金機能(振替口座開設)をプラスしたものです。
 通帳の表紙をめくったところの「振替口座開設(送金機能)」という文字に○がついていれば、 それは総合口座です(送金機能がついています)。 表紙の図柄と送金機能の有無は関係ありません。

電信振替も ATM がお得!

 自分も相手も総合口座を持っている場合、 窓口でも送金手続きができますが、ATM で手続きすると、(今だけ)料金が無料です。 (2008年10月以降は有料に戻る予定です。ちなみに民営化直前の料金は、 窓口より20円安い120円でした。)
 払込みとちがい、通帳もしくはキャッシュカードがあれば用紙への記入は不要で、 しかもほとんど(すべて?)の ATM が利用できます。 お金を引き出すだけのCDは利用不可ですが、それ以外の機械ならOK。 よほど小さな郵便局でなければ機械での手続きが可能です。
 「送金」メニューから「電信振替」を選択し、 あとは暗証番号や相手の口座番号、金額を入力すれば手続き完了。 送る前に相手の名前が表示されるので、 ちがう相手に送ってしまう心配もありませんし、送り先は通帳に印字されます。

 また、「ゆうちょダイレクト」に事前に申し込んでおけば、 電信振替の手続きがインターネットや携帯電話でも可能になります。 そして、この場合の料金は110円。ATM 無料期間中は利用価値がありませんが、 2008年10月以降はこれが最安になると予想されます。 仕送りや家賃の支払いのように、定期的に送金する場合には効果大です。

口座がないと ATM は利用不可

 1から始まる口座に送金する場合、 送る側が総合口座を持っていないと ATM を利用できません。口座がないと、料金が高いうえに不便なのです。


Pay-easy 対応の ATM を選ぶ

 税金や各種料金の払込みで、払込み用紙に「Pay-easy」(ペイジー) というマークのついているものがありますが、 この払込書を利用する場合、Pay-easy 対応の ATM を使うと、料金を節約できます。
 前述のとおり、通常払込みでは、窓口のかわりに ATM で払い込むと料金が40円安くなります。
 Pay-easy を利用すると、3万円未満の料金が60円、3万円以上だと270円と、 単なる「通常払込み」よりさらに20円安い料金で済みます。 また、公金や公共料金ではさらなる料金割引もあります。

 ただし、以前調べたところ「払込書には対応しているが Pay-easy には非対応」という ATM があるらしく、このような ATM を利用すると「Pay-easy 扱い」ではなく「通常の払込書扱い」となり、 上記の安い送金手数料は適用されなくなってしまいます。自分自身、Pay-easy 対応の払込書を利用したことがなく、実情がつかめていないのですが、ATM に「Pay-easy」のマークがあることをまず確認するのが無難です。



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最終更新: 2008年 1月21日
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