この文書は本来、世の中の現状について解説するために公開しているものであり、
常に現状に追随することが期待されます。
しかし実際には、最後の更新(ページ末尾に記載)から相当な年月が経過しており、
記載内容は現状に追随していません。
また、この文書を今後更新する予定はありません。
したがって、この文書は本来の目的を達成していません。
最終更新当時の世の中の様子を伝えるという、
本来とは異なる目的で公開を続けているものです。
以上の点を理解のうえ、お読みください。
下りの〔ムーンライトながら〕、定期便と臨時便はほぼ同じ時間帯に走りますが、 さて、大垣に早く着くのはどちらでしょう? えっ、品川を先に出る定期便に決まってる? 実はそうではないんです。 途中、豊橋で臨時便が定期便を追い抜くうえ、 定期便は豊橋から先の停車駅が多いため、 大垣着は臨時便のほうが1時間も早いのです。 言いかえれば臨時便に乗ると京都や大阪に早く着くことになります。
逆に上りは、臨時便のほうが先に大垣を出ますが、 静岡で定期便が臨時便を追い抜き、東京には定期便が早く着きます。 もっともその差はわずかなので、東京から先の予定が詰まっていなければ、 どちらでも大差はありません。
下り列車で大垣に到着してからさらに西へ向かう場合、
乗り継ぎがどうなっているのかをかんたんにまとめておきます。
「利用する列車」「大垣に着いた日が平日か土休日か」で4分類してあります。
各分類とも3つの候補を挙げていますので、好みで使い分けてください。
以前は土休日のほうが必ず早く着いたのですが、
今では平日のほうがかえって早く着く場合もあります。
また、岡山方面まで乗り継ぐ場合、
平日か土休日かによって到着時刻に大きな差が出てくることがあります。
大垣7時36分の区間快速は豊橋発。 早めに目が覚めてしまったら、 豊橋で朝食を調達してからこれに乗るというのもいいかも。
上りを利用する場合、〔ムーンライトながら〕の大垣発は23時19分なので、
これに間に合うように行けばよいことになります。
どうせ座席指定なのですから、あまり早く大垣に着いてもしょうがありません。
もし、ほんとうにぎりぎりを追求するなら、
姫路発19時57分の新快速に乗りましょう。
この新快速の大阪発は21時00分、京都発は21時30分で、米原着が22時23分。
米原で普通列車に接続し、大垣着は23時02分です。
(岡山方面からの接続列車はありません。)
ちょっと余裕を持たせたい場合、
姫路発19時27分の新快速(大阪発20時30分、
京都発21時00分)に乗ると、米原で普通に接続し、
大垣着は22時31分となります(土休日は新快速に接続し、大垣着は22時24分)。
岡山からだと、18時01分発の姫路行に乗れば、
姫路で前述の新快速に乗り継ぐことができます。
この乗り継ぎなら、どこか1カ所が狂っても回復が可能です。
順調にいけば大垣で50分ほど時間ができますが、安心料としては高くないでしょう。
なお、臨時〔ムーンライトながら92号〕の大垣発は23時01分なので、 前者の「ぎりぎりの乗り継ぎ」では間に合いません。 大阪発20時30分が最終接続になります。
ここで紹介した「ぎりぎりの乗り継ぎ」は、
どこかで少し列車が遅れるともうアウトです。
たとえ原因が列車の遅れであっても、
予定が狂ったときの補償内容は限られています。特に青春18きっぷでは、
運行不能等による払い戻しはしないと「ご案内」に明記してあります。
実際、列車の遅れで〔ムーンライトながら〕に乗れなかった人が大量に出たものの、
駅で夜を明かすスペースが提供されただけだった、という事件が過去にありました。
安さゆえの制約と割り切るしかないでしょう。
また、この話題と直接関係のない例ですが、天候不良が予想される場合、
夜行列車は発車前に全区間運休となる場合が多くあります。
この場合も座席指定券が払い戻される程度の措置しかとられません。