この文書は本来、世の中の現状について解説するために公開しているものであり、
常に現状に追随することが期待されます。
しかし実際には、最後の更新(ページ末尾に記載)から相当な年月が経過しており、
記載内容は現状に追随していません。
また、この文書を今後更新する予定はありません。
したがって、この文書は本来の目的を達成していません。
最終更新当時の世の中の様子を伝えるという、
本来とは異なる目的で公開を続けているものです。
以上の点を理解のうえ、お読みください。
このページでは、本題の「ビックカメラ Suica カード」に入る前に、ビックポイント、ビューカード、Suica などについて説明します。このページではビックカメラ Suica カードに固有の事情は説明していませんが、 これらを理解した上でビックカメラ Suica カードの説明を読めば、 そのメリットが理解しやすいはずです。
ビックカメラで家電製品を買うと、
購入金額の10%程度の「ビックポイント」をもらえ、
このポイントは、次にビックカメラを利用する際、
1ポイント1円の割合で支払いに利用できます。
たとえばビックカメラで10000円のものを買えば1000ポイントがもらえ、
次回、ビックカメラで5000円のものを買うときにこの1000ポイントを使うと、
支払う現金は4000円で済みます。
ポイント付与率は標準10%ですが、商品や時期によって異なることがあります。
家電製品では、売り出し中の商品が「ポイント15%付与」などとなっている一方、
家電以外の商品(書籍など)では、ポイント付与率がもっと低いこともあります。
ポイントの有効期限は「最後の買い物から2年間」で、
買い物をするたびに延長されます。
つまり、2年に1回以上の割合で買い物をしていれば、
ポイントが無効になることはありません。
同じ時期に同じ商品を買っても、支払い方法によってポイント付与率は変わります。
以下では、「現金払いの場合に10%のポイントがもらえる商品」を買ったとして話を進めます。
(たとえば現金払いで15%のポイントがもらえる場合には、
以下の数字にそれぞれ+5してください。)
まず、デビットカード(銀行のキャッシュカードで銀行口座から直接出金)や
Suica 電子マネーで支払うと、
現金と同じく10%のポイントを得られます。
一方、ギフトカードやクレジットカード(特定のものを除く)で支払うと、
8%しかポイントがもらえません。
ただ、クレジットカードを利用すると、
ビックポイントとは別に「クレジットカード会社のポイント」
(カードによるが0.5〜1.5%程度)がたまることが多く、
両者をあわせるとポイント付与率は「8+α%」といえます。
もし、JR東日本のクレジットカードである「ビューカード」を持っていれば、
ビックカメラでの買い物には Suica
を使うのが得です。
Suica で払えばビックポイントが満額(10%)もらえる一方、Suica
へのチャージをビューカードで行えば1.5%の「ビューサンクスポイント」がつき(後述)、
ビックカメラのポイントと合わせると、
商品代金の11.5%分のポイントがもらえるからです。
ビックポイントは、ビックカメラでの買い物で現金同様に使えますが、
ポイントで「買った」ものにはポイントがつきません。
たとえば、5000円のものを「1000ポイント+現金4000円」で買った場合、
通常なら5000×10%=500ポイントもらえるところ、
4000×10%=400ポイントしかもらえません。
したがって、
ポイント付与率の高い商品をポイントで「買う」のは損です。
同じ1000ポイントを買い物に使うのでも、
「10%ポイント付与」の通常商品を買うのであれば、
上記の計算のとおり現金払いと100ポイント差で済みますが、
「特別に20%ポイント付与」となっている商品を買うと、
現金払いと200ポイントの差がついてしまいます。
ビックポイントは、
ビックカメラの店舗では「1ポイント=1円」として利用できますが、
「ポイントで買い物すると新たなポイントがつかない」ことを考えると、
ビックポイントの実質的な価値は1ポイント1円未満であるといえます。
たとえば、1本100円、ポイント付与率10%の乾電池を買うとします。
現金を1000円持っていれば電池を10本買えますが、
これにより100ポイントをもらえるので、この100ポイントでもう1本電池を買え、
現金1000円でつごう11本買えることになります。
一方、全額をポイントで支払う場合、11本の電池を買うには1100ポイントが必要です。
このことから「1000円=1100ポイント」、
つまり1ポイント=約0.91円といえます。
(家電で得たポイントを書籍など「付与率の低い商品」で消費すれば、
もう少し価値が上がります。)
買い物の際に「19800円、
10%ポイントサービス」と言われるとつい「19800円の1割引」と思ってしまいますが、
上記のとおり、実際には約9.1%引にしかなっていません。
これはビックカメラに限らず、
「ポイントで買うとポイントがつかない」すべての店にあてはまります。
ポイントを乱発する大型家電店などでは特に注意が必要といえるでしょう。
ビューカードはJR東日本が発行するクレジットカードで、
JR東日本の窓口のほか、駅ビル内の店舗などでも利用できます。
また、国際ブランド(VISA、Master、JCB
のどれか)がついているので、国内・海外のカード加盟店でも利用できます。
ビューカードには提携カードが何種類かありますが、
どのカードも年会費500円+税というのが一般的です。
一部、リボルビング払い専用、
引き落とし口座限定などの条件つきで年会費無料のものもあります。
ビューカードの一部には Suica 機能がついています。Suica
部分に入金すれば、乗車券や電子マネーとしても使えます。
また、単に「ビューカード」と「Suica」が一体化しただけでなく、
オートチャージや Suica ポイントのように「クレジット一体型
Suica」独自のサービスも登場していて、Suica
をしばしば利用する人には見逃せない存在です。
ビューカードでは、一部の特殊なカード(「Type
II」カード等)を除き、利用高に応じて「ビューサンクスポイント」がつきます。
サンクスポイントがたまると商品券やオレンジカードなどの特典に交換できますが、
換金性の高い「びゅう商品券」「オレンジカード」に交換する場合「400ポイント=1000円分」であるため、
1ポイント=2.5円と考えればよいでしょう。
ポイント付与率は、基本が「1000円につき2ポイント(=5円=0.5%)」、
JR東日本の窓口・券売機で乗車券や Suica(チャージ含む)を購入する場合には特別に
「1000円につき6ポイント(=15円=1.5%)」です。
ポイント付与率0.5%は、年会費をとるカードとしては標準以下ですが、
1.5%ならそこそこ魅力的で、JRを出張、
通勤などでよく利用する人に向いています。
一部の特殊なカードを除き、すべてのビューカードでサンクスポイントがもらえます。
また、一人で複数枚のビューカードを持っている場合、
その全カードのサンクスポイントが1つの「ポイント口座」に合算されます。
ポイントの有効期限は「翌年度末」で、
2006年度(4月〜翌3月)に獲得したポイントは2008年3月まで有効です。
失効までの間(最大2年間)にポイントを特典に交換しないと意味がないわけですが、
換金性の高い商品に交換するには400ポイント以上を貯める必要があり、
利用額の少ない人は交換できずに失効してしまう可能性があります。
400ポイントを貯めるには、JRの乗車券などに換算して67000円分の利用が必要です。
(ただ、後述するように、明細の郵送を断ってポイントを貯める方法もあります。)
サンクスポイントの特典交換メニューの1つに、
特典分の金額を Suica にチャージできる「サンクスチャージ」があります。
具体的には、400ポイントあれば1000円分を Suica
へチャージでき、電車に乗ったり Suica 電子マネーで買い物したりできます。
サンクスチャージが可能なのは「Suica
機能つきビューカード」のみで、
自分自身にしかチャージできません。
つまり、駅で売っている Suica カードや Suica
定期券(クレジット機能なし)にサンクスチャージしたり、
AカードのサンクスポイントをBカードにサンクスチャージしたりすることはできません。
(念のため書きますが、ビューカードを使った通常のチャージは、一般の
Suica カード・Suica 定期券に対しても行えます。
あくまで「特典をチャージすること」ができないだけです。)
サンクスチャージは、駅などにあるJR東日本の ATM「VIEW
ALTTE(ビューアルッテ)」で行えます。
ビューカードのクレジット機能を利用すると、
通常は利用した翌月に明細書が郵送されてきますが、
この明細書の郵送を断り、Web 上で明細を確認するようにすると、
1回ごとに20サンクスポイント(50円相当)がもらえます。
年間では600円相当のポイントをもらえる可能性があり、
年会費500円のカードなら、これだけで年会費の元がとれます。
ただ、このポイントは「明細の郵送を省略するごと」にもらえるので、
明細を発行する必要のない月、
つまりクレジット機能を利用しなかった月の分はもらえません。
ですから、年間600円相当のポイントを余さずもらうためには、
ビューカードを毎月利用することが必要です。
効率のよい例を挙げます。毎月1000円を Suica にチャージすると、
この「買い物」により毎月6ポイントがもらえ、
さらに明細の郵送を断ることで20ポイントがもらえるので、
毎月26ポイントが貯まります。
16カ月で400ポイントを超えるので、ポイントを失効させることなく、
確実に1000円分の特典と交換できます。
ここまでは「サンクスポイントは1ポイント2.5円」という前提で進んできましたが、
実際には、用途が限られるものの、還元率の高い特典が存在します。
たとえば、ルミネ各店で使える「ルミネ商品券」が代表例です。
650ポイントで2000円分、1250ポイントで4000円分のルミネ商品券と交換できます。
1250ポイント貯めた場合には4000÷1250=3.2円/ポイントとなり、Suica
やオレンジカードに交換する場合の1.28倍のレートとなります。
商品券は1枚1000円で、お釣りが出るので使い勝手はいいといえます。
また、「VIEW カード・グリーン車利用券」も使い方次第ではかなりお得です。
これは「普通車指定席の料金でグリーン車に乗れる(ただしJR東日本管内限定)」
というアップグレード券で、1枚で1列車に有効、1枚700ポイント(Suica
換算で1750円分)で入手できます。
普通車指定席とグリーン車の差額が最も大きくなるのは300km超(東京〜仙台・盛岡・秋田、
東京〜新潟など)で、この場合の差額は約3500円になるので、
1ポイントの価値は約5円と、通常の2倍程度のレートになります。
まず知っておきたいこととして、ビューカード以外のクレジットカードでは
Suica にチャージできません。
また、ビューカードで Suica
にチャージするには、駅にある青い「カード発売機」、もしくは ATM「VIEW
ALTTE」を利用する必要があります。
みどりの窓口や一般の券売機ではビューカードでチャージできません。
場所が限られるのはちょっと不便ですが、
ビューカードでチャージすれば1.5%分のサンクスポイントがつくので、
自分の行動範囲でこれらの機械を探し、積極的に利用したいところです。
なお、携帯電話の Felica 機能を利用した「モバイル Suica」は、ビューカードがなくても、 一般のクレジットカードがあれば利用できます。 ただし、一般のクレジットカードでモバイル Suica を利用する場合、年会費1000円が必要です。(ビューカードでモバイル Suica を利用すれば、モバイル Suica の年会費は当面無料です。)
1枚の Suica
には最大20000円まで、1000円単位でチャージすることができます。
また、電子マネーとして Suica を利用する際、2枚以上の Suica
を併用することはできません。たとえば30000円のものを電子マネーで買う場合、
20000円までは Suica で払えますが、残り10000円は現金などで支払う必要があります。
Suica 電子マネーを一部の店で利用すると「Suica
ポイント」が貯まります。
ポイント還元率は店により「100円利用で1ポイント」「200円利用で1ポイント」など数タイプがあり、
100ポイント以上貯まったところで、モバイル Suica
にチャージしたり、ビューサンクスポイントに変換したりできるようになります。
Suica ポイントは「モバイル Suica」「Suica
機能つきビューカード」だけが対象です。駅で売っている Suica カード・Suica
定期券では貯まりません。また、事前に「Suica
ポイントクラブ」への入会が必要です。