この文書は本来、世の中の現状について解説するために公開しているものであり、
常に現状に追随することが期待されます。
しかし実際には、最後の更新(ページ末尾に記載)から相当な年月が経過しており、
記載内容は現状に追随していません。
また、この文書を今後更新する予定はありません。
したがって、この文書は本来の目的を達成していません。
最終更新当時の世の中の様子を伝えるという、
本来とは異なる目的で公開を続けているものです。
以上の点を理解のうえ、お読みください。
一部の節を「折りたたむ」機構を試験的に導入しています。 詳細については「折りたたみ機構の試験導入について」をお読みください。
ビックカメラ Suica カードでは、利用店舗に応じて、
ビックカメラの「ビックポイント」、
JR東日本の「ビューサンクスポイント」の2種類のポイントが貯まりますが、
一方のポイントを他方に変換できるというのが最大の魅力です。
「ポイント獲得」→「ポイント変換」→「ポイント消費」という流れを図にしてみましたので、
まずはこれで大枠を理解してください。
蛇足ですが、上図には Suica ポイントも描き加えてあります。これはエキナカ等の店で Suica 電子マネーを使った場合に貯まるポイントで、事前に「Suica ポイントクラブ」への入会が必要です。
ビックカメラ Suica カードで乗車券購入・Suica
チャージなどを行うとビューサンクスポイントが貯まりますが、
以前はこのサンクスポイントの使い道に制限があり、ビックカメラ Suica
カードのみを持っている人は、「ビックポイントに変換」「Suica
にチャージ」以外の用途には利用できませんでした。
通常のビューカードだと、サンクスポイントを「ルミネ商品券」「VIEW
カード・グリーン車利用券」などの特典にも交換でき、
これらの特典のほうが(使途は限定されますが)得です。ビックカメラ
Suica カードだけを持っている人は、こうした特典を選択できませんでした。
そのため、このページでは「ビックカメラ Suica
とは別に、もう1枚ビューカードを持ち、
もっと有利な特典に交換する」ことを提案していました。
現在はこのような「交換制限」はなく、ビックカメラ Suica カードのみを持っている人も、 サンクスポイントをルミネ商品券などに交換できるようです。 以前あった「交換制限」の記述が公式 Web ページから消えていますし、ある読者の方から、「ビックカメラ Suica で、サンクスポイントをルミネ商品券に交換できました」という報告をいただいています(2008年5月)。
ビックカメラとJR東日本では、以下に述べるように、 一方のポイントを他方の特典に交換することが可能です。これはビックカメラ Suica カードだけの特典です。
まず、「JR→ビック」について。
JR東日本の「ビューサンクスポイント」を400ポイント(1000円相当)貯めると、
1000ビックポイントに変換できます。
変換後のポイントはビックカメラでの買い物に使えます。
変換には所定の手続き(ビューカードの Web
ページ、もしくは郵送)が必要です。
次に「ビック→JR」について。
変換レートは同じで、1000ビックポイントが Suica
チャージ1000円分になります。これはビックカメラ Suica
カードにのみチャージできます。
ビックポイントを Suica にチャージするには、ビックカメラの Web
ページで「ポイント変換申し込み」を行ったあと、翌月16日以降にJR東日本の
ATM「VIEW ALTTE」でチャージ操作を行います。
以前、ビックポイントを Suica
チャージする場合には「ビックポイント→ビューサンクスポイント→Suica
チャージ」という経路をたどっていました。
しかし現在はビューサンクスポイントを経由せず、直接、ビックポイントが
Suica チャージに変換されます。したがって、
ビックポイントをビューサンクスポイントと合算することはできません。
当然、「ビックポイント→サンクスポイント→Suica
以外の特典」といった変換もできません。
また、この変化に伴い、VIEW ALTTE
の操作方法も変わっています。
以前は「サンクスチャージ」ボタンを押してチャージ操作をしていましたが、
現在は「提携ポイント交換」ボタンからチャージ画面に入っていきます。
このため、「ビックポイント起源の Suica
チャージ」は、「ビューサンクスポイント」と完全に分離されたまま
Suica にチャージされます。
ビックの「ビックポイント」はJRの「Suica」に、
JRの「サンクスポイント」はビックの「ビックポイント」に、
それぞれ変換することができます。
では、2種類のポイントをJR、ビックのどちらに集めるのが得なのかと考えると、
すべてサンクスポイント(Suica)にしてしまうのが得策といえます。
両者は「表面的な価値」が同じでも、「実質的な価値」がちがいます。
たとえば、
「1000ビックポイント」と「400サンクスポイント」は等価ということになっていますが、
別ページの考察のとおり、1000ビックポイントの実質的な価値は約910円です。
しかし400サンクスポイントを Suica
にチャージすれば1000円分になり、これの価値は約985円です
(ビューカードで1000円チャージすれば約15円分のサンクスポイントをもらえることから)。
わずかな差だと思うかもしれませんが、率に換算すれば8%です。
この差を実感するのが、ビックカメラ店頭で買い物をするときです。
ビックポイントをそのまま使えば新たなポイントはつきませんが、Suica
に変換してから買い物すれば新たにポイントがつきます。
たとえば1000ビックポイント持っていて、
1000円の商品を買えばポイント残高は0になりますが(新たにポイントはつかない)、
この1000ビックポイントをいったん Suica にチャージしてから Suica
で買い物すれば、新たに100ビックポイントがもらえます(ポイント10%付与の商品の場合)。
さらに、Suica のほうが使える場面が広く、消費しやすいということもいえます。Suica
なら、電車に乗れるのはもちろん、前述のとおりビックカメラでも使えますし、
最近では電子マネーで買い物をできる店も増えています。
笑い話のようですが、商売敵であるヨドバシカメラでも Suica
が利用できるようになったため、ビックカメラで貯めたポイントを
Suica にチャージし、ヨドバシカメラで使うということも可能です。