ビックカメラ Suica カード Part 3
ポイントを貯める

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 以上の点を理解のうえ、お読みください。

Index

  1. ビックとビューと Suica の基本
  2. 維持費を考える
  3. ポイントを貯める
  4. ポイントを使う

基本

 ビックカメラ Suica カードでは、クレジットの利用場所に応じて、 以下のポイントが貯まります。

 JR東日本の駅で使うとJRのポイント、その他だとビックポイントと、 利用する店舗によって種類は異なるものの、 最低でも1%のポイントは貯まります(ただし例外あり;後述)。 一般的なビューカードだと、 JR東日本以外の店では0.5%しかポイントがつかないので、 駅以外で利用する場合には従来のビューカードより魅力的といえます。


ビックカメラ店頭での利用:現金より得か?

 ビックカメラの店舗でこのカードを(クレジットカードとして)使うと、 現金払いと同じ率のポイント(通常10%)がもらえます。 ふつうのクレジットカードで支払うとポイント付与率が下がるところ、 ビックカメラ Suica カードなら付与率が下がらないということで、 利点としてさかんに宣伝されています。
 しかし、クレジットを使ったことによるポイントも含めて10%ということに注意しましょう。
 現金払いで10%のポイントがつく場合、 一般のクレジットカードだとポイントが8%に減らされますが、 このほかにクレジットカード会社のポイントがつくので、 あわせて「8%+α」のポイントがもらえます。一方ビックカメラ Suica カードの場合、ビックポイントはたしかに10%もらえるのですが、 クレジットカードを使ったことによるポイント「+α」はありません(というより、 10%の中に「+α」が含まれていると考えるべきでしょう)。
 クレジットカードを使うことの主な利点は、 大別して「現金を持ち歩かなくてよい・後払いにできる」こと、 「カード会社のポイントを貯めて実質的な割引を得られる」ことの2つだと思いますが、 ビックカメラの店頭でこのカードを使っても、後者のメリットはないことになります。


ビック店頭なら「クレジットチャージ Suica」が有利

 ビックカメラの店頭では、クレジット機能より Suica 機能を利用したほうが得です。
 前述のとおり、ビックカメラ Suica カードのクレジット機能をビックカメラ店頭で利用しても、 現金払いと同じだけのポイントしかもらえません。 現金で払うより得をするということはないわけです。
 しかし Suica なら、チャージするときにクレジット機能を使えば1.5%のサンクスポイントを得られ、 さらにビックカメラ店頭で現金と同じビックポイントをもらえます。 チャージの際のポイント1.5%ぶんだけ現金より得です。
 ビックカメラ Suica カードの発行に合わせ、ビックカメラ各店には、Suica へのクレジットチャージができる ATM「VIEW ALTTE」が設置されました。まずここで Suica に必要金額をチャージし、レジで Suica 払い…というのが、 知る人ぞ知る購入スタイルとして定着するかもしれません。

 なお、Suica には2万円までしかチャージできず、2枚以上の Suica を併用することはできないので、高額商品では全額 Suica 払いということができません。しかし、2万円までの部分について Suica を使い、残額を現金(クレジットも可)で支払うということは可能です。 手間ではありますが、Suica に2万円チャージすれば300円分のポイントがもらえるので、 手間賃としては悪くないでしょう。


ビックカメラのネットショップは要注意?

 ビックカメラの通販サイト(ネットショップ)では、 一般のクレジットカードを使ってもポイントが減らされません(現金で10%付与なら、 どんなクレジットカードでも10%付与)。しかるに、ビックカメラ Suica カードをネットショップで使ったときのポイントは「現金と同じ」(標準で10%) とアナウンスされています。
 これを真に受けると、ネットショップでビックカメラ Suica カードを使うと、かえって損をするのでは?ということになります。 ポイント10%の商品をネットショップで買うとき、 一般のクレジットカードを使えば「10%」のほかにクレジットカード会社のポイント「+α」がもらえますが、 ビックカメラ Suica カードだと「10%」しかもらえない「らしい」からです。
 一方、読者の方からいただいた情報によると、 店頭とネットショップでは扱いが違うとのことです。 具体的には、ビックカメラ Suica カードの利用明細に差があり、 ネットショップで買うと「★」マーク(JCB 加盟店で利用したという印)がつくところ、ビックカメラ店頭では「★」がつきません。 この事実から推測すると、ネットショップは単なる JCB 加盟店であり、「10%」のほかにクレジット利用による「1%」が加算されるのでは、 と思われます。(あくまで推測です。 どなたか、実際に試した方がいれば情報をお寄せください。)
 常識的に考えて、一般のクレジットカードより不利になることはないと思うのですが、 若干の不安要素があります。もし、他のクレジットカードを持っているなら、 ネットショップではビックカメラ Suica カード以外のクレジットカードを利用するのが無難です。


JR東日本の駅での利用:一部商品に注意

 JR東日本の駅・びゅうプラザでの利用では、 前述のとおり1.5%のビューサンクスポイントがもらえますが、 海外旅行など一部商品をJR東日本の駅等で買うと、 ポイントを0.5%しかもらえないので注意が必要です。

 もともと、一般の(ビックカメラ Suica 以外の)ビューカードでは、 どこで何を買っても利用高に対してサンクスポイント0.5%というのが基本で、「VIEW プラス対象商品(JRの乗車券類や Suica、国内旅行商品)をJR東日本で購入した場合」に限って、 例外的に3倍(1.5%)のポイントがつく、という決まりになっています。 これを以下のように整理してみます。

ビックカメラ Suica 以外のビューカードの場合:
  1. JR東日本以外の店で購入→サンクスポイント0.5%
  2. JR東日本で VIEW プラス対象外商品を購入→サンクスポイント0.5%
  3. JR東日本で VIEW プラス対象商品を購入→サンクスポイント1.5%

 一方のビックカメラ Suica カードでは、前述のとおり、1. について「ビックポイント1%」をもらえるという点が一般のビューカードと違います。 したがって以下のようになります。

ビックカメラ Suica カードの場合:
  1. JR東日本以外の店で購入→ビックポイント1%
  2. JR東日本で VIEW プラス対象外商品を購入→サンクスポイント0.5%
  3. JR東日本で VIEW プラス対象商品を購入→サンクスポイント1.5%

 このため、海外旅行などの「VIEW プラス対象外商品」を「JR東日本」でも「JR東日本以外」でも購入できる場合、 JR東日本で買うより、 同じものを他店で買うほうがポイント付与率が高いということになります。 JR東日本のクレジットカードでありながら他店で買ったほうが得、 というのが妙です。
 JRの窓口で買う頻度の高い商品はたいてい「VIEW プラス対象商品」に分類されるので、実害はそれほどないと思いますが、 比較的値の張る海外旅行商品が「VIEW プラス対象外」とされていることには注意する必要があるでしょう。


旧ポイントカード、ネットポイントとの関係

 ビックカメラ Suica カードを申し込む人のほとんどは、 すでに「ビックポイントカード」を持っていると思いますが、 申し込み時に既存のポイントカード番号を申告すれば、ビックカメラ Suica カードと既存ポイントカードは「連動」します。 つまり、「ビックポイントカード」「ビックカメラ Suica カード」のどちらを使っても、同じ口座にビックポイントが貯まります。 当然、既存のカードに貯まっていたポイントは引き継がれます。
 また、ビックカメラのネットショップには独自の「ネットポイント」が存在しますが、 現在ではこれも「店頭ポイントとの共通利用」が可能となっています(要申し込み)。 これを利用すると、「ネットポイント」が「ビックポイントカード」「ビックカメラ Suica カード」の口座に貯まるようになります。
 「店頭・ネットの共通利用」を申し込むと、Web 上でビックポイントの残高を知ることができるようになり、便利です。


ポイントの有効期限は大丈夫?

 クレジットカードをあまり使わない人にとって、 ポイントが失効しないだろうか、という不安は常につきまといますが、 この点、ビックカメラ Suica カードはかなり寛容です。

ビックポイントは実質「有効期限なし」

 まずビックポイントですが、 有効期限は「最後の利用から2年後」というのが基本です。 つまり、2年おきにビックカメラで買い物していれば、 たとえ10年前に貯めたポイントでも有効です。
 ビックカメラ Suica カードでは、一般の JCB・VIEW 加盟店でクレジット決済をすると、利用高の1%のビックポイントをもらえますが、 このようにクレジット決済でビックポイントをもらった場合にも、 ビックポイントの有効期限は更新されます。 つまり、2年に1回以上、100円以上のクレジット決済をすれば、 ビックポイントは失効しないことになります。
 なお、念のため実際に試してみたところ、 500円強の買い物で5ポイントもらえたので、 「ポイント付与は月1000円以上から」といった縛りはなく、 単純に100円の買い物で1ポイントもらえるようです。
 これと「年1回以上利用すれば年会費無料」ということを勘案すると、 ビックカメラ Suica カードは、ライトユーザーに極めて寛容といえるでしょう。 年に1回、100円以上利用すれば1%のポイント還元があり、 年会費は無料、さらにポイントは失効しません。Suica へのチャージは1000ポイント貯めないといけませんが、 1ポイント単位でビックカメラでの買い物に使うことも(少々損ですが)できるので、 ポイントを特典に交換することに関してもハードルは低いといえます。

サンクスポイントは「明細停止」「毎月利用」がカギ

 一方のサンクスポイントは、有効期限は「獲得日の翌年度末まで」、 特典交換は実質400ポイント以上からです。さらにビックカメラ Suica カードの場合、 サンクスポイントが貯まるのは「JR東日本でのクレジット利用」だけなので、 JRの乗車券類や Suica をあまり利用しない人には少しハードルが高いといえます。 (400ポイントを貯めるには67000円分の利用が必要です。)
 しかし、ビューカードには「明細の郵送を断ると、 サンクスポイントを月20ポイント進呈」というサービスがあり、 これを利用すると事情はがらっと変わります。 毎月20ポイントをもらえば20カ月(1年8カ月)で400ポイントに達し、Suica などの特典と交換できます。2年以内に400ポイント貯まるので、 何とか失効前に特典と交換できます。(ただ、年度末に入会するなどすると、 翌年度末にぎりぎりで400ポイントに届かないこともあり得ます。)

 ただし、このサービスを受けるには、少額でも何でも、 とにかく利用明細が発行されないといけません。 毎月20ポイントをもらうためには、 毎月何かクレジット決済しないといけないわけです。
 そこでおすすめは、毎月1000円ずつ Suica にチャージする方法。これだと16カ月で400ポイントを達成でき、 失効の心配はほとんどありません。Suica なら、首都圏のほとんどの鉄道に乗れるほか、買い物もできます。 交通利用、電子マネーともに使い道は広がる一方で、 首都圏の鉄道沿線で生活していれば、ほとんどの人にとって「その気になれば Suica で支払える消費行動」は1ヶ月1000円以上になっていくでしょう。 (ただ、自分の行動範囲内に「ビューカードで Suica にチャージできる機器」、すなわち「カード発売機」「VIEW ALTTE」があるかどうか、というところは問題です。 現状、これらの機器は、ほとんどが「JR東日本の、 一定以上の規模の駅」に設置されています。)



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最終更新: 2008年 6月17日
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