この文書は本来、世の中の現状について解説するために公開しているものであり、
常に現状に追随することが期待されます。
しかし実際には、最後の更新(ページ末尾に記載)から相当な年月が経過しており、
記載内容は現状に追随していません。
また、この文書を今後更新する予定はありません。
したがって、この文書は本来の目的を達成していません。
最終更新当時の世の中の様子を伝えるという、
本来とは異なる目的で公開を続けているものです。
以上の点を理解のうえ、お読みください。
このページは、東京・大阪間を普通列車だけで移動する人のために、 乗り継ぎ情報をまとめたものです。 情報は2008年 3月15日改正のダイヤにもとづいています。
東京・大阪間を普通列車で移動する…ふつうの人が聞いたら発狂しそうですが、
特に学生には意外に利用されています。というのは、
「青春18きっぷ」を利用すると、
片道あたり2300円で東京・大阪間が移動できるからです。
9時間ほどかかりますが、ねだんは新幹線の約6分の1です。
ただ、東京から大阪まで直通の普通列車などありませんから、
どうしても途中で数回の乗りかえが必要です。
腐っても東海道線、行き当たりばったりでも何とかなりますが、
途中で待たされたり、混んだ電車に当たったりするかもしれません。
下調べは意外に重要です。
このページでは、「むだのない乗り継ぎ」をすべて列挙し、
それぞれの乗り継ぎに対し、
「所要時間」「快適さ」という2つの指標で評価を与えています。
「青春18きっぷ」の通用期間は年3回(春、
夏、冬)、それぞれ1カ月強です。
また、秋になると、9180円で3日間普通列車に乗り放題の「鉄道の日記念
JR全線乗り放題きっぷ」というのが発売されます。
これらの季節以外なら、東京・大阪間を移動する最安の手段は高速バスになります。
昼間なら片道6000円(往復10000円)、夜間なら片道5000円以下で移動できます。
また、最近ではツアー形式の格安バスもあり、これだと4000円台で移動できます。
これらのバスは、もちろん青春18きっぷの期間中も走っています。
「さすがに普通列車は無理だ」と思った人は要検討です。
以下、このページでは上下それぞれ20種類弱の乗り継ぎを紹介していますが、
途中まで、たとえば東京・名古屋間ならもっと別の乗り継ぎもあります。
東京から大阪まで在来線で行くとき、
最も本数の少ない区間は「関ヶ原越え」の区間(大垣・米原間)で、
昼間は普通列車が1時間に2本しかありません。
このため、乗り継ぎの種類も1時間あたり最大2つということになります。
しかし、東京から名古屋までなら関ヶ原を越えないので、
もっと乗り継ぎの種類が増えます。
関ヶ原の次に本数が少ないのは熱海・三島間など静岡県内の一部区間ですが、
ここはそれぞれ毎時3本あるので、「名古屋(大垣)までなら行けるが、
その先は列車がない」という乗り継ぎがあるわけです。
また、「東京を遅く出たので大阪まではその日のうちに行けないが、
名古屋までなら行ける」といった乗り継ぎもあります(もちろん、
その逆の「東京に早く着く」ものもあります)。
このページでは、以後、こうした「名古屋までなら行ける」乗り継ぎは扱いません。
知りたい人は時刻表を買ってきて調べてみましょう。
下り(東京→大阪)と上り(大阪→東京)を別のページにしてあります。
計画表を印刷するときに便利なよう、
「1つの乗り継ぎで1ページ」というスタイルのものも用意しました。
また、夜行で移動するときの情報は別のページにまとめてあります。
さらに、「多少遅くてもいいから、
確実に座ってのんびり移動したい」という人のために、
「快適な乗り継ぎを自分で組み立てるためのヒント」を提供しています。
2004年の冬季から、
青春18きっぷで普通列車のグリーン車自由席が利用可能になりました。
もちろんグリーン券は別途購入する必要がありますが、
「鈍行派」にとっては福音といえます。
東京・熱海間のほとんどの普通列車にはグリーン車が連結されています。
東京・熱海間のグリーン料金は(事前にグリーン券を購入する場合)平日950円、
土休日は750円で、この金額を追加して支払うと、
青春18きっぷでもグリーン車に乗れます。
グリーン車は必ずリクライニングシートの車両が来るうえ、
ピーク時(朝の上り、夜の下り)を除けば、座れないということはありません。
(ただ、休日でも「午前中に都心に着く上り」「午後に都心を出る下り」では、
湘南新宿ラインを中心に、一部区間で満席のことがあるようです。
途中駅からの乗車では注意が必要です。)
東京・熱海間は遅い列車だと2時間ほどかかります。
「1円でも惜しい」という人はともかく、「2300円+950円(or
750円)でも十分安い」と思える人には、
1000円弱で2時間くつろげるグリーン車はおすすめです。
グリーン券は、グリーン車に乗ってから車内で買うと250円高くなるので、
乗る前に購入するのがおすすめです。
東京や熱海など、主要駅にはホームに Suica
専用のグリーン券売機があります。
グリーン券のねだんは(事前に購入する場合)平日950円、土休日750円が上限で、
順方向に乗り継ぐ限り、このねだんでどこまでもグリーン車に乗れます。
たとえば関西から首都圏へ向かう場合、950円なり750円を払えば、
熱海から(途中で総武線に乗り継いで)千葉や木更津へ、
あるいは(湘南新宿ラインに乗り継いで)大宮や宇都宮、高崎へ、
ずっとグリーン車に乗り続けられます。
目的地(出発地)が埼玉・千葉方面の場合にはコストパフォーマンス抜群といえます。
普通列車でできるだけ快適に移動をするには車両選びが重要です。
同じ普通列車といえども使用される車両はさまざまで、
時刻表を見ただけで「この列車はこの車種だ」と分かるものもありますので、
分かる範囲で「いい車両」を選びましょう。
ここでは、時刻表からかんたんに「いい車両」が分かる例を紹介します。
浜松・米原間では「快速」と名の付く列車(快速・新快速・特別快速)
がおすすめです。
これらの列車には転換クロスシートの車両が使われます。
これらの列車は豊橋・名古屋・大垣間を結ぶものですが、
列車によってはこれらの区間をはみ出し、浜松や米原まで直通ということもあります。
浜松まで直通する列車は朝夕を中心に数本、
米原まで直通する列車は朝夕に毎時2本といったところですが、
そうした直通列車を選ぶと快適な車両に乗りっぱなしで済むので楽です。
|朝夕のみ|←ほぼ全列車直通→|ときどき| |半数直通| 毎時4本 | 直通| ○−−−−○====○====○−−−−○ 米 大 名 豊 浜 古 原 垣 屋 橋 松
転換クロスシートとは、
背もたれの向きを進行方向に合わせて変えられる座席です。
リクライニングはしませんが、4人がけとちがって、
前の人に気兼ねなく足が伸ばせるので快適です。
浜松より東ではまず見かけませんが、浜松より西では半ばあたりまえの設備です。
米原より西は文句なしに新快速です。
中京地区の快速と同じく、確実に転換クロスシートの車両が来ます。
米原に乗り入れる新快速は、大半の列車が長浜方面(列車により近江塩津、
敦賀まで)へ直通しています。
上りなら寝ていると乗り過ごす心配があるぐらいですが、
下りではちょっと注意が必要です(米原始発ではない!)。特に休日には、
長浜方面から来る新快速はかなり混雑した状態で米原に着くことがあります。
また、「近江塩津行」「敦賀行」の場合、
米原を経由せず、湖西線経由で近江塩津・敦賀に向かう列車もあるので要注意です。
東海道線(JR琵琶湖線)経由の列車に乗りましょう。
○ 敦 賀 ‖ ○ 近江塩津 /‖ 湖西線/ ‖ / ○ 長 浜 / ‖ −−○==○==○==○=====○−→名古屋 姫 神 大 京 米 路 戸 阪 都 原
新快速以外の列車にも転換クロスシートの車両は来ます。 が、スピードは「新快速」と「それ以外」では全然ちがいます。 「それ以外」に乗るときには、 あらかじめ「新快速に追い抜かれないか」をチェックするのが無難です。
最後に、時刻表を見ても分からない(or
分かりにくい)例ですが、「特異列車」として有名なのが、
早朝の東京発静岡行と、それと対になる夜間の静岡発東京行。
普通列車にもかかわらず特急形車両が使用されます。
詳しくは「下り2」「上り17」を参照してください。
特急型車両といえば、朝の下りにさらに1本あります(東京→伊東)。詳しくは「下り6」を参照してください。